週末見るコンテンツはコレ★ 第12回
【週末見るコンテンツはコレ★】
VFXバリバリの「スパイダーマン3」から黒澤監督の「蜘蛛巣城」まで――なんとなく切ない「蜘蛛」映画
2007年10月19日 23時29分更新
今月17日に発売となった「スパイダーマン3」は映画ファンなら見逃せない作品であるが、今回はさらに、黒澤明監督がシェイクスピア作品に挑んだ「蜘蛛巣城」、そしてデイヴィッド・クローネンバーグ監督の「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」と、蜘蛛を題材にした名作を紹介する。
オイシイ要素が全部入り!! お腹イッパイの最終章
「スパイダーマン3」
スパイダーマン3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)
※(初回版限定アウターケース付)
DVD
価格:4179円
発売日:10月17日(発売中)
http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman/
発売・販売:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
映画史上最高の3億ドルを投じた人気シリーズの最新作。公開前から話題となっていたビジュアルイメージは「ブラック・スパイダーマン=ヴェノム」。ということで全世界のアメコミファンは狂喜乱舞。そうでない映画ファンも“あの”スパイダーマンの最新作には期待せずにはいられない。
子ども向けと思われていたアメコミ映画のイメージを覆し大ヒットした「1」。その「1」を上回る面白さを見せつけた「2」。となれば期待するなってほうが無理な話。
3部作の最終章となる本作は内容てんこ盛り。大好物ばかり入った幕の内弁当のような作品だ。努力・友情・勝利の三種の神器はもちろん、失恋、裏切り、嫉妬、復讐……そして、ちょっとイイ話。すべてのピースがピッタリとハマり、監督のサム・ライミ テイストで味付けされている。
やはり一番の見どころはスパイダーマンの闘う姿。こちらもボリューム満点だ。2代目「グリーンゴブリン」こと元親友のハリー・オズゴーン、伯父を殺した真犯人でもある「サンドマン」、そして謎の生命体「ヴェノム」、この3人(?)の敵が登場する。
前2作ではたった1人の敵でも四苦八苦していた、それなのに……。これ以上書くとネタバレになってしまうので、この辺でやめておくが、今回のバトルもおなかいっぱいになること請け合い。特に最後の闘いは「東映まんがまつり」的なスペシャル感を味あわせてくれる。
これだけ盛りだくさんの内容だったら3億ドルがかかるのも納得。何はなくとも押さえておくべき作品。古くからのサム・ライミ ファンへのサービスなのか、「死霊のはらわた」シリーズのブルース・キャンベルがカメオ出演(ゲスト出演)しているのも嬉しい。
ちなみに、全3作+ボーナスディスクがセットになったBlu-ray ディスク4枚組の「Blu-ray スパイダーマン トリロジーBOX」も同時発売となる。1万2800円とややお値段は高めだが、圧倒的に迫力のあるHD映像+HDオーディオ(関連記事)を堪能したいのであれば、こちらがオススメだ。
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