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ケータイのSIMを挿入できるモデルも登場

ダイアローグ、au通信モジュール内蔵の“FlyBook”を発表

2007年09月06日 22時13分更新

文● 編集部 橋本 優

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(株)ダイアローグ・ジャパンは6日、モバイルノートパソコン“FlyBook V5”3モデルと“FlyBook VM”3モデルを発表した。両モデルともに、KDDI(株)の“CDMA 1X WIN”対応通信モジュールを内蔵したモデルを用意する。発売は9月下旬で、実売価格は構成にもよるが22万~25万円程度になる見込み。

“FlyBook V5”(左)と“FlyBook VM”(右)

PCI Express Mini Card型通信モジュール“KCMP”

PCI Express Mini Card型通信モジュール“KCMP”

内蔵するのは京セラ(株)製のPCI Express Mini Card型通信モジュール“KCMP”。KDDIの“au通信サービス”(“WINシングルSS”プランで月額1500円+1パケットあたり0.1円)を利用することで、最大ダウンロード速度2.4Mbps、アップロード速度144kbpsのデータ通信を利用できる。なお、KCMP搭載モデルに関しては、au通信サービス加入を条件として本体価格を2万円程度値引きする予定とのこと。

左はV5、右はVMのSIMカードスロット。ともにスロットにアクセスするにはバッテリーを取り外す必要がある

また、KCMPは搭載せず、代わりに携帯電話機のSIMカードをユーザーが装着することで、携帯キャリアーの通信網を利用して通信を行なえるモデルも各1機種ずつ用意する。対応する通信方式は、HSDPAUMTSEDGEGPRSGSMで、日本で使用できるのはHSDPAとなる。

タブレットPCになるFlyBook V5

“FlyBook V33i”(左)とV5(右)

従来機種の“FlyBook V33i”(左)と新機種であるV5(右)

FlyBook V5は、8.9インチワイド(1024×600ドット表示)のタッチパネルディスプレーを搭載するモバイルパソコン。2軸回転ヒンジを採用し、タブレットパソコンとしても使用できる。従来機種“V33i”シリーズ(関連記事)の後継機種だが、外観は流線型を取り入れた感じになるなど、大幅に変更されている。

“タブレットスタイル

タブレットスタイル

CPUがPentium MからCore Duo U2500(1.20GHz)に変更されるなど、スペックも大幅にグレードアップ。V33iではPCカードスロットを搭載していたが、V5ではPCI Expressカードスロットに変更されている。そのほか、上下に215度回転する130万画素のカメラをディスプレー上部に配置。ディスプレー正面から背面まで回すことができる。V33iで搭載されていたIEEE 1394端子は省かれた

ラインナップは、KCMP内蔵モデルとSIM対応モデル、通信モジュールなしの3モデル。通信モジュール以外のスペックは同じ。

FlyBook V5
CPU:Core Duo U2500(1.20GHz)|メモリー:DDR2 1GB|グラフィックス:Intel 945GM Expressチップセット内蔵機能
ディスプレー:8.9インチワイド 1024×600ドット|HDD:60GB|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0+EDR
サイズ:幅235×奥行き165×高さ29.5mm|重量:約1.27kg|バッテリー駆動時間:約4.3時間|OS:Windows XP Professional/Windows Vista Business


“スワン・ネック”ディスプレー搭載のFlyBook VM

VMはディスプレーが手前にスライドする“スワン・ネック”が特徴

2段ヒンジによりディスプレーが前後にスライドする“スワン・ネック”型の12.1インチ液晶ディスプレーを搭載する“FlyBook VM”シリーズ。V5シリーズと同じくKCMP搭載モデル、SIM対応モデル、通信モジュールなしの3機種を用意する。それ以外のスペックは全機種同じ。なお、従来のVMシリーズから外観の変更などはなく、スペックはCPUがCore Duo LV2400(1.66GHz)からCore Duo U2500(1.20GHz)になるなど、若干グレードアップしている。

FlyBook VM
CPU:Core Duo U2500(1.20GHz)|メモリー:DDR2 1GB|グラフィックス:Intel 945GM Expressチップセット内蔵機能
ディスプレー:12.1インチワイド 1280×768ドット|HDD:60GB|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0+EDR
サイズ:幅292×奥行き222×高さ25.8mm|重量:約1.66kg|バッテリー駆動時間:約2.3時間|OS:Windows XP Professional/Windows Vista Business

日本初のショールームで発表会

新製品の発表にあわせ、同社は本日正式オープンしたばかりの秋葉原のショールーム(東京都千代田区外神田2-3-7 アーバンファーストビル1階)で記者発表会を開催した。なお、ショールームは先月17日に仮オープンしている(関連記事)。

台湾Dialogue TechnologyのCEOであるジャック・リー氏

発表会では同社台湾本社(Dialogue Technology)のCEOであるジャック・リー(Jack Lee)氏が同社の強みについて「コネクティビティー」であるとし、今回のKDDIとの協業の重要性を強調した。

また、「将来的なビジョンはお客様に満足してもらうこと」だとし、「(将来的に)日本にR&D部門を設け、日本発のFlyBookを作りたい」と語った。

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