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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典第116回

PSIONのPDA機を受け継ぎQWERTYキーボードを搭載させたスマホを開発するPlanet Computers

2018年11月13日 12時00分更新

文● 山根康宏

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 スマートフォンの入力方法はタッチパネルを使ったソフトキーボードが主流となった今の時代に、物理的なQWERTYキーボードを搭載したスマートフォンを送り出しているスタートアップ企業のPlanet Computers。しかしその前身はあの名機を生み出した企業だったのです。

2017年に名機「PSION」をよみがえらせたPlanet Computers

 まだスマートフォンが生まれる前の1990年代、世の中に存在したのはPDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれた小型デバイスでした。RS-232Cや赤外線でPCとデータをシンクロし持ち運べ、外出先では同様に赤外線またはケーブルで携帯電話と接続することでネットにアクセスでき、ノートPCより小型でどこへでも持ち運べる便利なマシンだったのです。当時のノートPCは電池寿命も今と比べると極端に短く、PDAなら数日以上持ったことから出張時の強力なツールにもなったのです。

 PDAも複数のOSが覇権を争う時代が続き、パームのPalm OS、マイクロソフトのPocket PC、またシャープのZaurusOSなどがメジャーでした。その中でイギリスのPSION(サイオン)が開発したEPOC OS搭載PDAは物理QWERTYキーボードを搭載するだけではなく、デザインの良いアイコンを搭載したエレガントなUIが特徴で、折りたたみ型の本体からスライドして出てくるキーボードにはギミック的な動きがあるなど、独特のユーザー体験を与えるデバイスを複数産出していました。

 PSIONのヒット作となったのは、ノートPCライクに本格的なタッチタイピングもできる「5」シリーズと、Yシャツの胸ポケットにも入る小型サイズながらQWERTYキーボードを備えた「Revo」シリーズでした。一部のモデルは日本でも販売されました。

PSIONのヒット商品といえる「PSION 5」

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