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アスキースマホ総研・白書第6回

そろそろSIMフリースマホとか格安SIMに!

iPhoneから始める! 格安SIM&スマホの基礎の基礎

2016年09月13日 19時50分更新

文● ジャイアン鈴木、アスキースマホ総研

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 モバイル業界のさまざまな発表会やイベントを取材し、四六時中スマホのことを研究し続けるチームがアスキーにいた! そう、彼らの名前は「アスキースマホ総研」。今回のテーマは格安SIMとSIMフリースマホ。

 発表されたばかりの新型iPhoneにもSIMフリーがラインナップされているが、結局iPhoneはSIMフリーで買うのがいいの? どうなの? という疑問にお答えすべく、格安SIMとSIMフリースマホをイチから紹介します!

MVNO SIMカードにするとなぜ安くできるのか?

 「MVNO SIMカード」という言葉を聞いたことがない人も「格安SIM」「格安スマホ」という言葉なら耳にはさんだことがあるだろう。MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略で「仮想移動体通信事業者」のことを指す。それに対してドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアはMNO……「Mobile Network Operator」であり、「移動体通信事業者」という意味となる。

 MVNOはMNOから無線基地局、交換機、ゲートウェイなどの無線通信設備を借りて通信事業を営んでいる。つまり、MVNOはMNOに比べて初期投資が少なく、無線通信設備を維持するための費用が必要ないため、低料金でサービスを提供できているわけだ。

左から標準SIMカード、マイクロSIMカード、ナノSIMカード。ドコモから無線通信設備を借りているMVNOは、基本的にドコモで使われているものと同じSIMカードを使用している

 MVNO SIMカードの月額料金は、価格競争のおかげで、年々下がってきている。1ヵ月3GBまで利用できるデータSIMカードで比較した場合、IIJmioが900円、UQ mobileが980円、DMM mobileが850円となっており(価格はいずれも税抜)、900円前後が相場となる。

 次にキャリアの月額料金と比較してみよう。ドコモを例として、月5GBで音声通話ありという条件で算出してみると、カケホーダイライトプラン1700円、データMパック(標準)5000円、spモード300円で合計7000円となる。一方IIJmioの場合、ひと月6GBのライトスタートプランは月額料金1520円、音声通話機能付帯料700円で合計2220円となる。

ドコモのカケホーダイライトプラン(1回5分までの国内通話が定額)に条件を合わせるために、通話定額オプション「誰とでも5分家族と30分」を追加したとしても、プラスとなる金額は830円なので、合計3050円に留まる。IIJmioはドコモよりひと月の利用可能なデータ量が1GB多いにも関わらず、半額以下の月額料金で利用できる。

ドコモとIIJmioの月額料金比較

ドコモ IIJmio
基本プランカケホーダイライト 月額1700円月額1520円
追加プランデータMパック(標準)5000円音声通話機能付帯料700円
そのほかspモード300円通話定額オプション830円
合計7000円3050円

安さの反面、注意すべきことはなにか?

 MVNO SIMカードは、ドコモ、au、ソフトバンクとは比較にならないほど安い。しかし、いくつか注意すべき点がある。

 まず、キャリアが提供している年齢認証機能を利用できない。LINEなどでは年齢認証を済まさなければ「ID検索可」に設定できないため、IDでユーザーを検索したり、IDによる友だち追加を許可できない。SMSやEメールで招待できるとは言え、友だち登録がかなり面倒になってしまう。

LINEの年齢認証機能はドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリア契約のスマホでなければ利用できない

 また、「~@docomo.ne.jp」、「~@ezweb.ne.jp」、「~@softbank.ne.jp」といったキャリアメールを利用できないのも、人によってはデメリットだろう。ドコモ系のMVNOだろうが、au系のMVNOだろうが、キャリアメールはそれぞれのMNOが独自にメールサーバーを用意して、あくまでも自社ユーザー向けに提供しているサービスである。

 現在、LINEやFacebook Messengerなどがキャリアメールから置き換わったコミュニケーションツールになっているとはいえ、まだフィーチャーフォンを利用しているユーザーの多くがキャリアメール以外を受信拒否に設定している。SMSならメッセージを送れるが、他キャリアに送信する場合は全角70文字までの制限があり、1通送信するのに3円かかるので、キャリアメールより使い勝手が悪いのは事実だ。

 さらに、MVNO SIMカードを挿す端末が初めてのスマホだというユーザーは、ドコモ、au、ソフトバンクのような至れり尽くせりのサポートを受けられないことを覚悟しておく必要がある。MVNOはキャリアショップのような直営店がないことがほとんどで、なんらかのトラブルが発生した場合には、オンラインの問い合わせ窓口か電話でのサポートとなる。もしスマホの操作や設定に自信がないのであれば、楽天モバイルなど直営店のあるMVNOを選ぶか、家電量販店に常設コーナーを構えるFREETELなどを選ぶといいだろう。

FREETELはヨドバシカメラの21店舗にコーナーを常設している(2016年8月30日時点)

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