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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第58回

【鉄板&旬パーツ】3GB/秒の爆速外付けSSDを自作できるAOTECHのUSB4エンクロージャー

2024年05月06日 11時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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USB4コントローラーはASMedia「ASM2464PD」

 変換基板を確認すると、コントローラーはUSB4ストレージの定番というか唯一となるASMedia「ASM2464PD」を搭載していた。ZIKE「ZikeDrive」など、USB4エンクロージャーやストレージは基本このチップが搭載されており、コントローラーのスペックとしては、USB 3.2 Gen1だけでなく、倍の20Gbpsを発揮するUSB 3.2 Gen2×2にも対応している。

基板裏面にUSB4コントローラーを実装している

NVMe SSDをUSB4/Thunderboltに変換するASMedia「ASM2464PD」

基板コントローラー面の筐体には、熱伝導シートが貼られている。コントローラーの熱もアルミボディで冷やす仕組みだ

macOS Sonoma 14.4.1を導入したMacBook Airに接続。ASMedia「ASM2464PD」として認識しているのがわかる

Windows&Macで実力をチェック

 手持ちのNVMe M.2 SSDを「AOK-M2NVME-USB4」に取り付けて、パフォーマンスを試してみた。テストにはUSB4ポートを備えているASRcokのAMD B650Eチップセット対応マザーボード「B650E Taichi」に、Ryzen 7 7800X3Dを搭載した自作PCを使用した。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 7800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5.00GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB ELITE CW-9060059-WW」
(簡易水冷、140mmファン×2)
マザーボード ASRock「B650E Taichi」
(AMD B650E、ATX)
メモリー Crucial「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」
(16GB×2、DDR5-6000)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」
(Radeon RX 7800 XT、16GB DDR6)
ストレージ Crucial「T700 2TB」(PCIe5.0×4 NVMe)
Crucial「T500 1TB」(PCIe4.0×4 NVMe)
Samsung「980 PRO 2TB」(PCIe4.0×4 NVMe)
Western Digital 「WD_BLACK SN850 NVMe 2TB」(PCIe4.0×4 NVMe)
Western Digital 「WD Blue SN570 1TB」(PCIe3.0×4 NVMe)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS PLATINUM)
OS マイクロソフト「Windows 11 Home 64bit」(23H2)
グラフィックドライバー AMD Software: Adrenalin Edition 24.3.1

 NVMe SSDは、Crucial「T500 1TB」、Samsung「980 PRO 2TB」、Western Digital「WD_BLACK SN850 NVMe 2TB」を用意した。さらにPCIe3.0×4接続かつDRAMキャッシュレスのWestern Digital「WD Blue SN570 1TB」でも試してみる。

CrucialとSamsungは相性あり

 まずは、ストレージのプロパティの「ポリシー」タブで、書き込みキャッシュを有効にしないと、ライトパフォーマンスがいまひとつになるCrucial「T500 1TB」とSamsung「980 PRO 2TB」から試していこう。

 結果は予想通りで、ともにライトパフォーマンスがガタ落ちしている。ちなみに以前紹介したThunderbolt 3エンクロージャーやZIKE「ZikeDrive」で試したときにもCrucialとSamsungなどといった一部メーカーのSSDは同様にダウンしている。

 Crucial SSDは、「P5 Plus」のときは自社コントローラーを採用していたが、今回使った「T500」のコントローラーはPhison「PS5025-E26」に変わっている。そのため、コントローラーとの相性というよりも、ファームウェアの仕様による相性なのかも知れない。

CrystalDiskMark 8.0.4の結果。Crucial「T500 1TB」

Samsung「980 PRO 2TB」

 そこで、Windowsで書き込みキャッシュを設定すればライトパフォーマンスは大きく向上するはず、というわけで設定後に試した結果が以下で、ライトパフォーマンスは3000MB/秒に迫っている。

設定変更後の「T500 1TB」

設定変更後の「980 PRO 2TB」

プロパティ「ポリシー」「取り外しポリシー」で、「高パフォーマンス」を選ぶことで、書き込みキャッシュが有効になる。ただし有効後は安全な取り外しを行なわないと、データが消えることもある

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