エプソンはプリントヘッドの投資に積極的だ
秋田県湯沢市にある秋田エプソンは、エプソン製プリンタに搭載されるプリントヘッドの生産や、ORIENT STARブランドの時計およびムーブメントの生産を行っている拠点だ。
2023年12月には、10号棟を竣工。PrecisionCoreプリントヘッドの増産に対応することになる。2030年にはフル稼働を予定しており、秋田エプソンにおけるプリントヘッドの生産能力は、現在の3倍に拡大することになる。
セイコーエプソン 執行役員 プリンティングソリューションズ事業本部長の𠮷田潤吉氏は、秋田エプソン10号棟の竣工を、「2025年以降の事業成長を見越した投資」と位置づける。
エプソンは、プリントヘッドの投資に積極的だ。
PrecisionCoreプリントヘッド生産の前工程を行う長野県塩尻市の広丘事業所9号館では、3年間で約230億円の投資を行っているところであり、新設した秋田エプソン10号棟では、それを引き継ぐ後工程を担当。建屋の建設に約35億円を投資し、今後、生産設備に投資する。この投資額については明らかにしていないが、大規模な投資額になるのは確かだ。
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