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kintoneカスタマイズを競う名物企画 今年は若手の台頭と生成AI活用がポイント

kintone show+case unlimited開催!今年は老若男女どころか海外からも登壇

2023年11月13日 12時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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kintoneに抵抗感を持つ昭和おじさんの好物とは?(TEAM K.F.C)

 おじさま3人から構成された「TEAM K.F.C」のセッションは、どうやら劇仕立て。稲澤さんは「ここはとある会社の1室です。今日も部下の石際さんと、上司の森田さんが仕事にいそしんでいるようです」とナレーション。でも、舞台中央にいる上司の森田さんはなんだか退屈そうだ。

スタートとともにナレーションを始める稲澤さん

石際さん(右)はなんだか退屈そう。森田さん(左)も困っている

 TEAM K.F.Cの3人は日々kintoneユーザーと接しているが、その中にはkintoneを進んで使おうとしない、もしくは抵抗感を持つ人がいる。そして、この人たちは「これまで会社の最前線で戦ってきた」「50歳以上」という共通項があるという。「そうなのです。彼らは昭和の時代に活躍した英雄たちなのです。今日はそんな彼らが大喜びするものをお持ちしたいと思います」と稲澤さんは語る。

 昭和のおじさまたちの好物と言えば、ずばりファミコン。なんと今回のカスタマイズでは、昭和の名器ファミコンからkintoneを操作できるのだ。バグった画面を接触不良のカセットを神の息吹フウフウで直し、ファミコンにカセットを差し込むと、懐かしいレトロゲームBGMとともに出てきた「kintonia~呪われたしょうわの神々~」というゲーム。「昭和の英雄たちは時代とともに神となり、気がつけば呪われた昭和の神々と呼ばれるようになったのです」(稲澤さん)と物語も設定されているというって、おいおい。

昭和の英雄たちだが、往々にしてkintoneに抵抗感を持ってしまう

昭和のおじさんはやっぱりファミコンに大興奮

カセットを差し込むと、「kintonia」のタイトルロゴがどーん!

 ゲームは「王の間」もとい「青野の間」からスタートし、さまざまな登場人物と交流できる。また、承認申請をすることで、モンスターとエンカウントすることが可能。部下の石際さんがサイボウズデイズ参加の承認申請を出すと、上の森田さんのゲーム画面にはモンスター「さいぼうじゅ」が登場。勝利することで、申請内容を確認することができ、承認するとクリアの音楽が流れる。

 確かにこのインターフェイスで盛り上がらない昭和のおじさまはいないだろう。今回のカスタマイズに関しては、Webサイトも用意されており、技術解説や開発秘話、kintoneを学べるミニゲームも用意されているという。さらにWebサイトのQRコードが付いた生ファミコンカセットまで会場のブースで配布するとアナウンスされた。

王の間もとい青野の間からスタート。ギャグのキレも昭和風だ

承認申請をすると上司の画面にモンスターが登場!倒すと、申請内容を確認できる

開発秘話やkintoneゲームなどコンテンツも満載

ブースではkintoniaにアクセスできるQRコード付きファミコンカセットも配布されるという

 残り時間は1分。ここまででも十分会場の心をわしづかみにしているにも関わらず、ワンモアシングがあった。「テクノロジーの進化は、このコントローラーに新しい命を吹き込むのに成功しました!」という仰々しいアナウンスとともに発表されたのが、往年の裏技であるコナミコマンドを使うことでkintoneから電話をかけられる「キン・ファミ・フォン」だ!

 さっそく石際さんが「上・上・下・下・左・右・左・右・B・A」とコマンドを唱えると、kintoneから上司の森田さんに電話がかかり、コントローラーで通話できるように。「今日は結婚記念日なので定時に帰ります!」という昭和時代では難しかったような話も、森田さんからちゃんとOKが出た。よかったね。

昭和世代のゲームファンにはおなじみのコナミコマンド

コナミコマンドからなんと電話がかけられる!

 ぴったり6分に驚くような大作を凝縮し、昭和世代にも、現役世代にも、楽しくアピールしたプレゼン。なにより終始笑顔な登壇者によるコミカルで息の合った舞台は、あっという間に会場中を魅了していた。稲澤さん作曲による最高のBGMが、ここでお伝えできないのがなにより残念だ。

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