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柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第104回

Cybozu Days 2021で披露された「kintone AWARD 2021」レポート前編

医療、福祉、電気工事業界で大きな業務改善を実現したkintone事例がスゴイ!

2021年12月21日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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 2021年11月1~2日、幕張メッセで「サイボウズデイズ」が開催された。今年のテーマは「LOVE YOUR CHAOS」。めまぐるしく変わる混沌の中、変化の波を乗りこなす柔軟さを追求する思いを込めたという。今回は初日に行なわれた「kintone AWARD 2021」の様子(前半)を紹介する。

 kintone hiveはkintoneのユーザー事例を共有しあうイベントで、2015年から全国各地で開催されている。その各会場からファイナリストが選ばれ、6社が幕張メッセに集結。「kintone AWARD」で再度プレゼンし、投票によってグランプリが決まる

 今年は、投票は3項目用意されていた。1つ目が参考にしたい活用事例、2つ目が共感した活用事例、3つ目が改善効果がもっとも出ている活用事例となっていた。

幕張メッセのCybozu Days 2021の会場

kintone×Customineでユーザーの要望に応えて大きな業務改善を実現

 トップバッターは医療法人社団 双愛会 事務局長の清水雄司氏が登壇した。テーマは「システム開発経験なしの担当者が院内システムの構築に取り組んだ2年間の話」(関連記事:在宅医療の双愛会がkintone導入で活用したのはCUSTOMINEとコミュニティ)。

 双愛会はドクターが患者の自宅に訪問して在宅医療を提供している。在宅医療業界は1人の患者に関わる事業所や事業者がとても多いのが特徴だ。たとえば、医師や看護師などの医療職、ケアマネジャーやヘルパーなどの介護職、薬局や薬剤師、地域福祉課など、多岐にわたる。これらの連携する関係者情報をデータベース化したいと考えた。

医療法人社団 双愛会 事務局長の清水雄司氏

 そこで清水氏はkintoneを試用することにした。導入相談カフェで2時間みっちりと対面相談をしたあと、電話サポートもたくさん利用した。他社システムで作ると開発に2ヵ月くらいかかるシステムが、サイボウズのサポートをフル活用することで、3日後にアプリが完成したという。理事長に見せたところ満足してもらい、正式導入することとなった。

「満を持して2ヵ月も3ヵ月もかけて作るシステムよりも、最低限の要件を満たして、アプリを出してから軌道修正する方が当院には向いていました」(清水氏)

導入相談カフェと電話サポート窓口をフル活用して最初のアプリを開発した

 清水氏は現場の要望を集め、kintoneで次々と課題を解決していったのだが、半年くらい経ったころ、本当にこれで合っているのか、他に手段はないのか、誰かにこのもやもやを共有できないのか、という孤独感が芽生えたそう。

 そんな時、2年前のサイボウズデイズに参加し、医療関係のkintoneユーザーに出会った。kintoneを促進させる覚悟を決め、キンコミや動画などで、時間と場所を選ばずに学んだという。

 そして、連携サービスの「gusuku Customine」を導入し、緊急時往診の課題解消に取り組んだ。従来はGoogleスプレッドシートに点在していた情報を集約し、ばらつきのない入力支援を行い、レコードを保存した時にGoogle Chatに必要な情報が飛ぶようにした。

 このような業務改善を進めたことで、救急受付け1人当たりの作業時間が月32時間から10時間に、22時間も減少。自宅でお看取りする数も前年比170%に向上。これは双愛会のサービスに安心していただける指標だという。そして、開発費用は以前の他社システムと比べて3分の1位かとなり、作成したアプリの数は10倍以上と大きな費用対効果も得られたという。

kintoneと連携サービスを活用し、大きな業務改善を実現した

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