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MRヘッドセットなら一般的なノートPCでアズレンや360度動画をVRで快適に楽しめた

MRヘッドセットは基本機能だけでもおもしろい

2017年12月25日 11時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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MRヘッドセットは接続するだけでアプリが起動。一度セットアップしてしまえば、何の設定もなしに、すばやくVRコンテンツが利用できる

 今度は、Aspire 7に実際にAH101を接続し、快適に楽しめるのか、いろいろ試してみた。その前にVRコンテンツをPCで楽しんだことがない人もいると思うので、簡単に現状のおさらいをしたい。VRコンテンツはゲームなら世界最大級のプラットフォーム「Steam」が最も充実している。VIVEは、Steamを運営するValve社が提供するVRシステムである「SteamVR」を採用しているため、主にSteamから対応ゲームをダウンロードする。

 一方、「Oculus Rift」はSteamにも対応ゲームがあり、ダウンロードして遊ぶことが可能だが、それ以外に専用のOculusストアがあり、そこからしかダウンロードできないコンテンツが楽しめる。そんななか、MRヘッドセットは、現状正式に対応しているコンテンツは、マイクロソフトストアからダウンロードできるモノのみ。しかしながら、今後Steamに対応することも明言しており、現在プレビュー版も提供され、一部ゲームは動作することができる。

 最大の問題は、コントローラーの差異であり、中には起動はするが専用のコントローラーで操作できないこともあるので、現状過信は禁物だ。このように聞くと、まだしばらくは使えるコンテンツが少ないように思えるが、MRヘッドセットならではの楽しみ方もあるのでご紹介したい。

 まず、PCでは当たり前の機能が、当たり前に使える。たとえば、MRヘッドセットを被ったVR空間内で、PCの「デスクトップ」を表示することができる。サイズも変えられるため、VR内でデスクトップの表示を大画面で見てPC操作が行なえる。もちろん、自分のPC内の動画や、音楽、画像ファイルを表示して楽しむことができる。文字はやや見づらいが、コントローラーの操作で、手早く手前に引き寄せることもできるので、慣れれば割と快適だ。

 デスクトップなどの基本機能は、コントローラーのWindowsボタンから呼び出せる。デスクトップ以外にも「電卓」や、「カレンダー」などの機能も起動可能。また、カメラでVR内のスクリーンショット、ビデオで動画の録画も行なえる。

Windowsボタンを押すと、このようなメニューがポップアップする。ここからデスクトップなどが呼び出せる。また、メニュー下部からカメラやビデオを起動することができる

 さらに、標準で動画のプレイヤーや画像表示アプリ(フォト)を備えている。そのため、別途動画のプレイヤーや画像表示アプリを用意する必要はない。もちろん、サードパーティー製のプレイヤーなども提供されているので、自分にとって使い勝手のよいアプリをインストールし、常駐させることもできる。

ホーム画面の標準設定では、シアタールームのような部屋に動画プレイヤーが埋め込まれている。ここから、PCのローカルフォルダーなどにアクセスし、自分で録画したゲームの動画などを再生して楽しむこともできる。また、壁にあるボタンを押すだけで天井と壁が開き、吹き抜けのシアタールームに大変身。こんな非現実な体験ができるのもVRならではでおもしろい

 ブラウザーもMicrosoft Edgeが最初から使用できる。VR内にてインターネットで調べものをしたり、ウェブ動画を再生してみることもできる。ためしに、ブラウザーゲームをプレイしてみたが、Edgeに対応するゲームであれば起動可能。ただし、ドラッグ&ドロップが必要なゲームなどは、マウスのように快適に操作するのが難しい場合も。ボタンをクリックするだけで進められるターン制RPGのようなブラウザーゲームなら楽しめそうだ。

EdgeでYouTubeを表示して視聴することも可能。文字はソフトウェアキーボードで入力できる

 さらに、「接続」アイコンからWindows 10で標準に使える「PCへのプロジェクション」機能を使い、スマホの画面を直接表示することもできる。ただし、動き回るアクション性のあるゲームは通信性能にもよるだろうが、表示するのが難しかった。今流行りの「アズールレーン」の場合は、表示が困難だったので、デスクトップにスマホの画面をミラーリングできる「Mobizen」(iPhoneならAirPlay)などを使ってUSBケーブル経由でデスクトップに表示。その後、VR内でデスクトップを表示すれば快適に遊ぶことができた。ただし、この手のアプリは音声を送ることができないものも多いので、スマホのスピーカーからの音で楽しむなどの工夫が必要だ。

「PCへのプロジェクション」機能で、Nexonの「StraStella」を表示してみた。ターン制のシミュレーションなのだが、ゲーム自体が軽いのかややカク付きはあるものの音声も問題なくプレイできた
「Mobizen」を使ってアズールレーンをデスクトップに表示。ゲームの場合は、デスクトップに攻略サイトを開きながらVR内で誰にも邪魔されずに遊ぶのも一興だ

 Oculus Riftは、Rift Core 2.0と呼ばれるアップデートにより、デスクトップアプリをマルチタスクで起動し、ウィンドウを壁に貼り付ける「Dash」と呼ばれる機能が追加される。しかしながら、現状のVRHMDでは、デスクトップの表示やVR内で視聴できるブラウザーなども標準で備わっておらず、別途アプリをインストールしないといけない。一方、MRヘッドセット「AH101」の場合は、標準機能だけでもPCを使う延長線上の使い方も可能で、遊びの幅は広い。

 前述した使い方以外にも、たとえばOculus Riftなどの場合、VRシステムを起動するとそのVRアプリの音声のみが、専用のヘッドセットなどから聞こえるが、MRヘッドセットの場合は、液晶画面に表示されているPC上で起動した音楽再生の音も、VR内のアプリの画面の裏で聴くことができる。また、自分のスマホに「Microsoft Launcher」をインストールし、PCと同じアカウントでログイン、連携することでスマホ内の画像や動画なども、PCにファイル転送することなくVR内からアクセスし楽しむこともできる。

 こうしたWindows 10 PCとの親和性と連携による、自分の手間なく広がる楽しさはMRヘッドセットならではだ。今後、SteamVR対応も進めば、グラフィックスボードを備えたAspire 7などのコスパの良いPCでも、VRゲームが快適に遊べる可能性も高い。マイクロソフトストアでも徐々にWindows Mixed Reality正式対応ゲームが登場してきているので、VRデバイスを今から購入するとしても、広いプラットフォームに対応する予定のMRヘッドセットという選択肢はありだ。

 PCも一緒だとかなり高く付くなぁ~と、及び腰だった人は、GTX 1050 Tiを搭載し、フルHDなら最新PCゲームもそれなりに快適に遊べる「Aspire 7」と同時に購入してみることも検討してみてはどうだろう。

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