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ムダばかりの「ブラック会議」を強くする、ほんのちょっとの視点 第4回

話がそれて時間切れ、そんな「行先不明な会議」が発生しないようにするには?

2017年11月29日 09時00分更新

文● 橋本雅司/内田洋行

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 議論が白熱してくるうちに、なんだか話の流れの雲行きがだんだん怪しくなってきました。

 「それ、いま話をすることではないでしょう……」と思いつつも、売り言葉に買い言葉。「それを言うなら、そこは私はこう思いますね」ということで話に乗ってしまうことはよくあります。会議のテーマから逸脱してしまい、ふと気がつけば会議終了予定時間も間近です。本来話し合わなければならなかったことが何も議論できずに、「思えば遠くに来たもんだ」的な会議の終わり方をしてしまった経験はないでしょうか?

売り言葉に買い言葉、そして時間切れ

 これは会議が始まってしまうと、参加者の意識がその場の議論に集中していまい、「会議の目的」「ゴールに対する共通認識」が薄れてしまうことから発生します。

 その日の会議の議題や目的を事前に知らされていても、その場の「話の流れ」だったり、「ふだん自分が考えていることをみんなに発信するいい機会だ」と思ってしまう人もいます。結果、会議主催者の思惑から外れた発言で議論が脇道へそれて行ってしまうわけです。また「話の空気」(つまりそれまでの議論の文脈)を理解していない参加者がいる時も、このようなことが起こりがちです。

 こんなときファシリテーターがいれば、議論が脇道にそれないように、会議の流れをコントロールしてもらえますが、実際には高いスキルの必要な役割ですから、そのような人が常にいるとは限りません。

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