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キヤノンのお買い得デジタル一眼を使い倒すテクニック 第1回

Wレンズキットが4~5万円台のキヤノン「EOS M10」&「Kiss X7」のお買い得をチェック!

2017年04月17日 12時00分更新

文● 周防克哉

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ダブルズームキットが5万円台で買える「EOS M10」

「EOS M10 ダブルズームキット」。M10の本体サイズは幅108×35×高さ66.6mm、バッテリーとメディア込みの重量は約301g。小さいことが特徴のミラーレス一眼の中でも小さい部類に入る

「EOS M10 ダブルズームキット」。M10の本体サイズは幅108×35×高さ66.6mm、バッテリーとメディア込みの重量は約301g。小さいことが特徴のミラーレス一眼の中でも小さい部類に入る

 EOS M10は、同社ミラーレス一眼のエントリーモデル。発売されたのは2015年10月で、1年半ほど前の機種となる。

 ダブルズームキットは「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」と「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」の2本が付属して最安価格は5万3000円前後(4月5日現在)とかなりお得感がある。

 通常、ライフサイクルの長いデジカメにおいて、1年半前の機種というのはそれほど古い機種という認識にはならない。

 しかし、ミラーレス機は旬なこともあって続々と新機種が登場しており、世代の古い機種は見劣りする傾向にある。

 特にキヤノンは、「EOS M5」や「EOS M6」など、ここのところ立て続けに新世代のミラーレス機を投入しており、古い機種を選ぶのはちょっと躊躇しがちだろう。

 最新機種ではAFスピードが速くなり、実用性がかなり向上している。しかし、EOS M10のAF速度も特に遅いということではなく、動きのある被写体を追いかけて撮るような場面でないなら十分に実用性はある。

本体背面。基本的にはタッチでの操作がメインになる。シンプルな操作系でカメラに慣れていない人でもすぐに覚えられる

本体背面。基本的にはタッチでの操作がメインになる。シンプルな操作系でカメラに慣れていない人でもすぐに覚えられる

上側に約180度チルトするので自撮りやローアングル撮影には便利だが、下側には向かないので注意

上側に約180度チルトするので自撮りやローアングル撮影には便利だが、下側には向かないので注意

 有効画素数は約1850万画素。背面モニターは上に約180度回転するので自撮りにも便利だ。

 無線LANとNFCが備わっており、スマホとの連携が簡単にできる点もうれしい。

スマホとはWi-Fiで接続してリモート撮影やカメラに記録されている画像の転送が行なえる。背面モニターの自撮りだとカメラが近くないと画面の確認が難しいが、スマホの画面での確認ならカメラと離れていても利用可能だ

 最新機種では、デジカメとスマホの連携においてBluetoothと併用で常時接続できるが、EOS M10では採用されていない。

 それでもM10側で無線LANをONにして一度接続しておけば、2回目以降は簡単に接続が可能になっている。

 自撮り可能なチルトモニターが備わってはいるが、スマホのリモート撮影で自撮りするのも悪くない。なお、スマホと接続してリモート状態になると本体側での操作は受け付けなくなる点は注意が必要だ。

ダブルズームキットに「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」が加わった「クリエイティブマクロ トリプルレンズキット」。M28mmは35mm判換算で約45mmに相当する標準域のレンズ。1本だけで日常的に利用するのにも便利だ

ダブルズームキットに「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」が加わった「クリエイティブマクロ トリプルレンズキット」。M28mmは35mm判換算で約45mmに相当する標準域のレンズ。1本だけで日常的に利用するのにも便利だ

 EOS M10は多くのレンズキットを用意するが、なかでもマクロレンズが付属する「クリエイティブマクロトリプルレンズキット」が面白そう。内容としてはダブルズームキットに「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」が追加されている。

 ただし、価格にこだわるなら注意が必要だ。クリエイティブマクロトリプルレンズキットの最安値は9万2000円前後だが、M28mmの単体での最安値は3万2000円前後、ダブルズームキットは5万3000円前後なので、それぞれを個別に購入するとあわせて8万5000円前後になる。

 つまり、実は分けて買ったほうが安く買える場合がある。M10にかぎらず、値段が下がってきている機種の場合にはキットにすると高くなってしまう場合もあるので注意してほしい。

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