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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第12回

衝撃! Droboは大きいのか!

KAWAIIストレージがほしい? ならばDrobo Mini一択でしょ!

2016年05月10日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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Droboシリーズについてのおさらい

 Drobo Miniは、9.5mm厚の2.5インチHDDを4台まで搭載可能だ。WindowsマシンやMacからは、1台の大きなドライブのように見える。この点は一般的なRAIDを採用したストレージ機器と変わらない。しかし、Drobo Miniを含むDroboシリーズが採用するストレージ技術は「BeyondRAID」と呼ばれる独自のものだ。辞典で調べれば“beyond”には「~を超えて」といった意味があることがわかる。つまりBeyondRAIDは「RAIDを超えたストレージ技術」というわけだ

 このBeyondRAIDの利点、すなわちDroboシリーズの利点は、以下の3点だ。

・専門知識なしで使える
・異なる容量のHDD/SSDを有効活用
・あとから容量を増やせる

 この3点について、もうちょっと詳しく見ていこう。

専門知識なしで使える

 「HDDをたくさん搭載するストレージって難しそう」と思われる方もいるかもしれない。これは一般的なRAIDを用いた機器ならば、答えは「イエス」だろうか。だが、Droboでは「ノー」なのだ。ストレージに関する専門知識を持たなくても、問題なく使用できる。それでいて、RAID 1/5/6と同等のデータ保護も実現できている。

 また搭載しているHDDが故障した場合、Drobo本体を稼働させたままで、故障したHDDを交換することもできる(ホットスワップ)。のちのち詳しく説明するが、Droboの場合はどのHDDが故障していて交換が必要なのかは一目瞭然であり、間違えて正常なHDDを抜いてしまうといった悲劇は起こりにくいのだ。

異なる容量のHDD/SSDを有効活用

 通常のRAIDでは、容量の異なるHDDを用いると、その中で最も容量の小さいHDDに合わせて利用することになる。極端な例だが、1、2、3、4TBのHDD 4台でRAID 5を組もうとしても、1TB HDDを4台利用するのと同等になる。データ保護に使用する分を差し引くと、実効容量は約3TBになる。元のHDDの合計容量(10TB)と比べて1/3になってしまう。

 一方Droboでは、HDDの容量や台数に応じて、内部的にRAID 1/5/6相当のアレイを複数構築して、ムダを出さないようになっている。1、2、3、4TBのHDDを搭載した場合の実効容量は、約5.4TBだ。Droboの実効容量については、米DroboのサイトにあるCapacity Calculatorを使ってみよう。英語サイトだが、アイコンのドラッグ&ドロップで簡単に容量をシミュレートできる。

米Droboのサイトには、Droboの実効容量を計算するツールCapacity Calculator(容量計算機)が用意されている

あとから容量を増やせる

 RAIDの場合、いったんアレイ(複数のHDDを束ねて、1台のストレージとして扱えるようにした機器)を構成すると、あとからHDDを増やすことはできないため、長期にわたって使用するためには、アレイ作成時にできるだけ大容量のHDDを選ぶ必要がある。これは、ストレージの初期コストが高くつくことになる。

 一方Droboでは、導入時には2台のHDDから始められ、HDDの初期コストを抑えられる。使用しているうちに空き容量が減ってきたら、新たにHDDを追加していけばいい。全部のドライブベイ(Drobo Miniの場合は4つ)が埋まってしまったあとも、最も容量の小さいHDDを、より大容量のHDDと交換することで、容量を追加できる

 2016年4月現在、一般的に入手可能な9.5mm厚の2.5インチSATA HDDの最大容量は、2TBとなっており、Drobo Miniは計算上、約7.27TBまで利用できることになる。この値は、この先もっと大容量の2.5インチSATA HDDが登場すれば、さらに伸びるはずだ。カタログ上は、Drobo 5Dと同様に実効容量64TBまで対応している。

「Capacity Calculator」で2TB HDD×4台の場合の容量を計算

 「専門知識不要」「異なる容量のHDDを有効活用」「あとから容量を増やせる」の3点は、Droboシリーズ共通のメリットであり、もちろんDrobo Miniにもすべて当てはまる。


 

(次ページ、「Drobo Miniのスゴい点!」に続く)

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