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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第98回

サンフランシスコのJINSでメガネを作った話

2016年01月06日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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眼科検診からできあがりまで、1時間足らずだったJINSサンフランシスコ店でのメガネ作り。長時間作業のお供にしようと思います

原稿執筆の仕事で最初に限界がやってくるのは
キーボードを打つ「手」より先に「目」

 筆者は朝起きてお茶を入れてからコンピュータの画面に向かい、キーボードを叩く仕事をしています。この原稿は元旦の早朝に書いていますので書き初めということになります。大体、1時間で6000~8000回の打鍵をする過程で原稿ができあがり、皆様に読んでいただいているというのが実際です。

 作業自体は割と地味ではありますが、どんな打鍵をするということを見聞きしてくる過程も含めて、とても気に入っている仕事であります。そんな理由もあり、キーボードに好みのものを選んだり、デスクの上のPCスタンドでディスプレーの高さを調整したり、本来であればもう少しイスにこだわった方が良いのかもしれません。

 最近、シリコンバレーでも流行のスタンディングデスクを、導入するのもありなんじゃないか、と思っているほどです。

 ただ、そうしたものも絶対条件ではありません。この仕事をしていて、1日の終わりに“限界だ”と感じるのは、肩でも腰でも指先や手首でもなく、真っ先に「目」です。眼が疲れるとどうにも作業を続けるのが辛くなってきます。

 ときどき目をつむりながら原稿をタイピングすることもあるのですが、さすがにそれは気味が悪いからやめてほしいと、妻からとがめられました。タッチタイピングはできるので、眼を休ませながらも原稿が書き進められる得策だと思ったのですが。

サンフランシスコのJINSを訪れてみて

 目を酷使する仕事とはいえ、割と良い視力を保てているのは、必ず窓がある部屋で仕事をしているおかげかもしれません。手元のディスプレーからすぐに顔を上げれば、外の景色や空を見ることができ、先ほどの目をつむりながらのタイピングではありませんが、外をほけーっと眺めながらの原稿書きも嫌いではありません。

 とはいえ、眼が疲れてくると、やはり早々にディスプレイの前から退散してしまうようになりました。さすがに疲れやすくもなってきた感じがしたので、自分の視力の状態も含めて、調べてみることにしました。

 JINSは日本でも有名なアイウェアブランドです。2015年にサンフランシスコに上陸し、市内で最も有名なケーブルカー沿いに店舗を構えました。狙ったのかたまたまなのか、ユニクロのサンフランシスコ店の2軒先というロケーションで、赤と白という日本らしいカラーリングのロゴと店舗の店が並ぶようになりました。

 筆者はおかげさまで生まれてからこれまで裸眼で過ごしてきたので、日本でも米国でも、メガネ店にあまりなじみがありません。JINSサンフランシスコ店に入ると、整然と圧倒的な数のフレームがテーブルや壁に並べられていて、この中から自分に合った1本を選ぼうという「気合い」の大きさが必要であることに気づかされます。

 ただ、店員さんに話を聞いてみると、フレームの形で分類してあるため、似た雰囲気のメガネの中から自分に合うものを見つけやすくなっていると言います。また、店舗の手前には米国向けの鼻高のモデルを揃えており、アジア人向けのモデルを奥に配置されていました。

視力検査からメガネ作りまでワンストップ

 JINSサンフランシスコ店は、メガネ作りがワンストップになっていました。

 店舗の一番奥には視力検査を行うことができる眼科が入っています。これは米国では珍しい店舗のスタイルです。視力検査をしてから結果を受け取るまでの時間は10~15分ほど。技師は店内にいますが、眼科医とは通信で結ばれており、遠隔で検査結果にサインをして正式な結果として手渡される仕組みです。

 結果から言うと、基本的には両眼とも矯正が必要なほど視力が落ちているわけではありませんでした。ただ左右のバランスが悪くなってきていることから、矯正しておくと良いだろうとのことでした。運転も含め、日常生活では着用する必要はなさそうですが、作業が立て込んでいるときにそなえて、買っておこうかと思います。

 さて、その視力検査の結果が出てくる待ち時間で、フレームを選ぶことができます。日本でも人気がある軽いフレームのシリーズには、べっ甲風のものや金属のフレームなどもあり、レンズの形も四角から円まで様々。形は気にせず、自分に合ったフレームを選べば良い、ということになっています。

 検査結果ができあがる頃には、これだというフレームを見つけており、そのフレームと結果を持って、受付のカウンターへ行きます。そこで、通常レンズと、ブルーライトカットレンズ(JINS SCREEN)を選択可能。もちろんディスプレーを見続ける仕事であるため、JINS SCREENのレンズを選択しました。


(次ページでは、「目の前でレンズをカットしてくれる」)

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