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第22回 東京ゲームショウ2015レポート

職人芸は美しかった

倉持由香さんフルボッコで泣く、「WoT」企業対抗戦にG-Tuneが挑んだ!

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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バナー広告権を賭けたガチの大会「World of Tanks PCメーカー対抗トーナメント」。倉持さんのグラビアは次のページです!

PCメーカー3社による、絶対に負けられない戦い

 最高気温28度を記録した、9月20日の千葉・幕張。ただでさえ暑いのに東京ゲームショウ2015の「World of Tanks PCメーカー対抗トーナメント」は特にアツかった。

 4日間で計26万8446人が訪れたゲームショウ。会場のあちこちで熱戦が繰り広げられていたが、WARGAMING JAPANブースにはただならぬ緊張感が漂っていた。オンライン戦車バトルゲーム「World of Tanks(以下、WoT)」の推奨パソコンを販売するG-Tune(マウスコンピューター)、LEVEL∞(ユニットコム)、GALLERIA(サードウェーブデジノス)の3社がバナー広告権を賭けてガチンコ対決を行なうのだ。純粋に対戦を楽しむだけではない、何かギスギスした雰囲気さえ感じる(※筆者の感想です)。

ゲームショウ最終日は11万人以上が来場!

WARGAMING JAPANブースも盛り上がっている

3チームが壇上に集結

司会進行役はアニ☆ゆめprojectの小松真奈さんと住田祐希さん

「勝ったら倉持さんの衣装にハサミ入刀」宣言

 チームG-Tuneのメンバーは、ゲーム配信のパイオニア的存在 総師範KSK氏、インディーズゲームマイスター ふり~だ氏、グラドル自画撮り部部長 倉持由香さん、そしてG-Tuneの杉澤氏・安田氏という5名。KSK氏と倉持さんはWoTプレイ歴2年だが、ほか3名は未経験。大会のために練習を積んできたそうだ。ちなみにG-Tuneは公約として「優勝したら推奨PCを3000円オフ」「勝利数に応じて倉持さんの衣装にハサミ入刀」を宣言しており、紳士から熱い支持を得ている。

重戦車担当、総師範KSK氏(中央)。「この大会でどのメーカーのPCが一番強いかがわかります」という、フラグともとれる強気コメント

ふり~だ氏は軽戦車を担当。WoTは未経験だが、数々の格闘ゲーム大会で優勝・入賞を果たしている強者

世界に羽ばたく尻職人 倉持由香さんはエロキャット軍曹姿で登場。中戦車を担当する。ハサミ入刀に期待

対するチームLEVEL∞(左)、チームGALLERIA(右)。急造チームと思えないほど企業ごとに特徴がある

チームG-Tune、フルボッコでまさかの2連敗

 すでに見出しでネタバレしてしまったわけだが、大会ルールは以下のとおり。総師範KSK氏によると想定外の「ゴーストタウン」マップが選ばれてしまったために、事前に用意していた戦術がまったく活かせなかったことが敗因とのこと。

  • 試合は総当たり戦、計3試合行なう
  • 勝利条件は1勝先取制
  • 敵チームを全滅させるか、敵の陣地を奪取すれば勝利
  • マップは「ゴーストタウン」、試合時間は10分間
  • 時間切れの場合は残存車輌数の多いほうが勝利
  • 使用車両は「Tier8」限定
  • 軽戦車、中戦車、重戦車、駆逐戦車、自走砲を揃えた編成であることを条件とする
  • プレミアム戦車の使用は禁止

メンバーの表情はとっても真剣

第1試合 G-Tune vs LEVEL∞がスタート

G-Tune、健闘するも相手チームに「ガチな人がいる!」ということで

全滅。のちに総師範KSK氏は「もしゴーストタウンが選ばれたら『特攻しかない』と考えていたが、いざ特攻したら待ち構えられて一網打尽にされた」と語っている

相手チームのリーダー イイヤマンレッドがほくそ笑む。これは悔しい

第2試合 LEVEL∞ vs GALLERIAでは、総師範KSK氏、ふり~だ氏、倉持さんが実況と解説を担当。KSK氏がうっかり戦術をバラしそうなところを、ふり~だ氏が制止

勝てば優勝のLEVEL∞だが、GALLERIAの高度なテクニックに苦戦し敗北。ガチな人がいるLEVEL∞チームだったが、GALLERIAはチーム全体的にガチ勢だったのである

フルボッコでまさかの2連敗

 連敗は阻止したいチームG-Tuneだが、次の相手はめちゃ強そうな白い軍団チームGALLERIA。対戦前からまざまざと相手の実力を見せつけられてしまったが、ここはひとつ、格上南アフリカ相手に大逆転トライで勝利したラグビー日本代表のような大金星をあげたいところ。もしG-Tuneが勝利すれば三つ巴の争いとなり、大会も非常に盛り上がるが……。

 相手チームの圧倒的テクニックを前に為す術なく、相手戦車を1台も撃破できないまま完敗。バナー広告権と推奨PCの3000円オフ、ハサミ入刀の夢はここに散った。チームG-Tuneの健闘を称えたい。優勝したGALLERIAの強さに観客たちも呆然としていたが、この時一番言葉を失っていたのはチームG-Tuneのメンバーだったに違いない。

チームG-Tuneの戦車が次々撃破されていくのを、我々はただ呆然と見ることしかできなかった……

うなだれるチームG-Tune。PCメーカー対抗戦の結果は2戦2敗に終わった


(次ページ「大会終了後は、倉持由香さんのグラビア撮影会!」)

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