デスクトップ+モバイルではSafariがIEを超えた!
ついに日本でもIEが過半数割れに、世界はすでにChromeが寡占
2015年06月29日 09時00分更新
IEはようやく新バージョン移行が進む
ここからはブラウザーのバージョンごとのシェアを見ていこう。Net Applicationsによる2015年5月のデスクトップPCブラウザーシェアは、1位がIE 11.0で26.08%。続いてIE 8.0の14.79%、Chrome 42.0の10.11%、IE 9.0の7.53%、Chrome 43.0の6.65%、IE 10.0の5.25%、Firefox 37の4.64%、Firefox 38の4.55%、Safari 38の2.68%などと続いている。
なお、シェアを推定するにあたり、StatCounterは同じサイトへの総アクセス数を、Net Applicationsはユニークビジター数をそれぞれ用いている。計測方法が異なるため、合計した数値が異なる点に注意してほしい。
主なバージョンごとのブラウザーシェア(デスクトップPC/2015年5月) | |
---|---|
シェア | |
IE 11.0 | 26.08% |
IE 8.0 | 14.79% |
Chrome 42.0 | 10.11% |
IE 9.0 | 7.53% |
Chrome 43.0 | 6.65% |
IE 10.0 | 5.25% |
Firefox 37 | 4.64% |
Firefox 38 | 4.55% |
Safari 38 | 2.68% |
Chrome 36.0 | 2.27% |
Chrome 31.0 | 1.52% |
Net Applications調べ
前回に比べて、IEは2013年に出た最新バージョンであるIE 11への移行が進み、シェアトップとなっている。2009年に登場したIE 8のシェアも以前高いが、これは未だOSシェアの1.5割を握るWindows XPにIE 8までしか対応していないことなどが影響していそうだ。
StatCounterによると、IEがシェアトップの国はさらに減少し、日本・韓国等を残すのみ。しかしそれらの国でもIEは下降トレンドにあり、代わりにChromeがシェアを伸ばしている。
アフリカ各国などでOperaがシェアトップとなっているが、残りのほとんどの国ではChromeがトップとなり、シェアがさらに拡大したことが分かる。今後もこの傾向はさらに進んでいくのか、それともIEが減少に歯止めをかけることができるのか、そしてWindows 10の標準ブラウザー「Microsoft Edge」にも注目だろう。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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