ここが変わったWindows 10 第34回
Windows Phone上でAndroidアプリの動作を披露
Windows 10は、iOSやAndroidアプリをユニバーサルアプリに移植できる!
2015年05月04日 09時00分更新
3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表した。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。
この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Technical Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説する。
4月29日からサンフランシスコで開催された「Build 2015」イベントで、Windows 10に関するニュースがいくつも飛び出てきた。インパクトがあったのは、「Windows ストア」に本気を出している点。なんとMicrosoftはWindows 10をスマートフォンからPC、タブレットなど10億台の端末に普及させようとしているのだ。さらにユニバーサルアプリを採用することで、1つのアプリをすべての端末で利用できるようにする。Apple製品ならiOSとOS X、Google製品ならAndroidとChrome OSが存在する中、これからのWindowsのアドバンテージとなりそうだ。
興味深いのはWindows 10のユニバーサルアプリを開発する際、4つの方法を用意した点。.NETに加えてWin32のアプリもストアアプリに登録できるうえ、ブラウザーで動作していたウェブサービスをパッケージングしてアプリ化することも可能になった。驚いたのが、Androidアプリをコードを流用することで、Windows 10で利用できるようになったこと。デモではWindows Phone上でAndroid向けのホテル予約アプリを動作させていた。また「Objective C」への対応。マイクロソフトのソフト開発統合環境「Visual Studio」でiOSアプリを読み込み、Windowsのユニバーサルアプリに作り替えられるのだ。実際にデモでiOSアプリが動作すると、会場からは拍手が巻き起こった。
「Windows ストア」の利用料金を通信キャリアでの決済ができるようになる。クレジットカードが使えないユーザーでも、携帯電話料金と一緒に支払いができるため、市場を広げることにつながるのだ。
Microsoftは、Google PlayとApp Storeに対抗すべく、本気で手を打ってきた。何より、iOS/Androidアプリを取り込もうとしているのはびっくり。Windows 10の発売から来年にうまくプロモーションできれば、アプリエコシステムの第三勢力として存在感をアピールできるようになるかもしれない。
Windows 10のアプリ開発で利用できる4つ目の「Objective C」が発表されると、拍手が巻き起こった
AndroidアプリをWindows Phone上で動かし、GPS機能なども問題なく動作するというデモが行われた
iOSのコードを「Visual Studio」に読み込み、ウィンドウ内で実行させるデモも行われた
iOSの人気ゲーム「Candy Clush Saga」も移植される予定
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