CX-3のロードインプレッションは
豊富なトルクで街乗りは快適!
実際にCX-3のステアリングを握ってみた印象は、1600~2500rpmの低中速域で最大トルクを発揮するSKYACTIVE 1.5は、街中ならばどんなシチュエーションでも不満なく加速してくれる。高速道路でも十分な性能を持っているが、多人数乗車で荷物を積んいるときなどには、もう少しトルクが欲しいと思うかも知れない。だが、マツダのラインナップではディーゼルエンジンは2.2Lと1.5Lのみなので、その中間あたりがあるとベストなマッチングとなるはずだ。
トランスミッションは好みによるだろうが、ディーゼルエンジンは豊富なトルクを持っているので、こまめな変速が必要ない。そのことを考えると6ATでクルージングしながら乗るのが良いだろう。
足まわりについては適度なキビキビ感があり、ワインディングなどを走らせても楽しめる素性の良さはある。デミオのプラットフォームを使用しているため、リアのサスペンションはトーションビーム式となるのだが、路面からの突き上げも抑えられているので、乗り心地も悪くない。シートの内部構造にもこだわっていて振動を吸収するウレタン素材を使っているために、余計に振動を吸収しているのかもしれない。
リアシートの足元スペースやラゲッジは、決して広くて大きいとは言えないが、ボディサイズから見れば十分に配慮はされている。ターゲット層がヤングファミリーということを考えると、リアシートには子どもが乗ることも多いはずなので、その用途ならば十分に要求に沿った室内空間といえる。
エンジンをディーゼルのみにしたことや質感にこだわったこともあり、設定価格はやや高めとなっている。だが、先進安全装備の「i-ACTIVE SENCE」が装備されていることや、マツダコネクトが標準装備のためナビゲーションの導入費用が安価に抑えられること、クリーンエネルギー自動車の導入補助金を受けられることなどを考えると、相対的にはライバル車と同等と言えるだろう。自動車の新しいテクノロジーを体験したい人は候補の1台に入れてみてほしい。