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エンジンは1.5Lディーゼルターボのみ!

発売後1ヵ月経たずに1万台以上オーダーされたマツダのCX-3に乗った!

2015年04月07日 12時00分更新

文● 真鍋裕行

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 2月末の発売開始から1ヵ月も発たない間に、すでに10000台のオーダーを受けたというマツダの新型クロスオーバーSUV「CX-3」。マツダが提唱する新世代技術の「SKYACTIVEテクノロジー」と、次世代のデザインテーマ「魂動デザイン」を採用した5車種目の市販モデルとなる。価格は237万円~302万円(税込)。

 コンパクトのクロスオーバーSUVは、国内外のメーカーがここ数年で開発を強化いているセグメント。全世界的に今後も販売台数が伸びていくことが予想されているため、欧州のプレミアムメーカーや量産メーカー、国内では日産のジュークやホンダのヴェゼル、スズキのSX-4 S-CROSSなど大勢のライバルが待ち構えるところへの導入となった。

 競合が揃ったセグメントに向けてCX-3が持つ優位性は、洗練されたデザインとパッケージにある。「魂動デザイン」のテーマとなっている生命感を際立たせていて、モデルラインナップの中でももっともスポーティーでエレガントなフロントフェイスを採用している。その反面、サイド部分はシンプルに仕立てている。

 パッケージングに関しては、立体駐車場に入れることを想定して全高を1550mmに抑えている。全長は4275mmで全幅は1765mmと数値を見ればコンパクトなのだが、見た目は数値以上の大きさを感じる。これは、視覚効果を利用したもので、ボディーサイドが分厚く、キャビンを小さく見せているために、クルマがサイズ以上に大きく見え、コンパクトクラスにありがちな可愛らしさを排除している。

 エレガントな外観とともに注目したいのがインテリアのデザイン。洗練されたダッシュボードのデザインや、使用するレザーの質感、配色などは上級クラスのモデルと比較しても遜色ない仕上がりで、クラスレスを標榜しているCX-3の特徴のひとつとなる。ワンポイントで使われているレッドのレザーは、この赤色にたどり着くまでに何回も試行錯誤を繰り返したほどこだわりを持っていて、他の部分に関しても一切の妥協はない。

CX-3のエンジンは
直4の1.5Lディーゼルターボのみ!

 エンジンについても新型車として思い切った設定をしていて、国内では直列4気筒の1.5Lディーゼルターボのみとなる。CX-5やアテンザともに多くのユーザーがディーゼルエンジンを選択し、コンパクトサイズのデミオでさえもディーゼルを好んで購入するユーザーが多いということで、国内はディーゼルエンジンの一本でいくことになった。ただし、トランスミッションは6ATと6MT、駆動方式は2WDと4WDをどれでも組み合わせられるようになっていて、こちらはユーザーへ選択肢を与えている。

 SKYACTIVE-D 1.5エンジンはデミオにも搭載されているものだが、車格や車重を考慮して最大トルクを20Nmアップの270Nmと専用のセッティングを行なっている。最高出力については105psで、デミオと同様だ。

 また、CX-3から導入された世界初のアイテムとして「ナチュラル・サウンド・スムーザー」がオプションで選択できるようになっている。中空になっているピストンピンの内部にナチュラル・サウンド・スムーザーと呼ばれるダイナミックダンパー機構を持ったパーツを圧入する。すると、ピストンやコンロッドの振動エネルギーを吸収し減衰することで、ディーゼルエンジンのノック音を抑制するというものだ。実際に乗ってみて感じたのは、アイドリングから極低速のエンジン回転域でディーゼルノック音が低減されているので、信号待ちや駐車場などで低速走行するときに効果が発揮されている。

CX-3の最大の特徴となる先鋭されたエクステリアデザイン。キャビンスペースを小さく見せることでボディサイズが数値以上に大きく見えるようになっている


(次ページでは、「CX-3のインプレッション」)

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