直接シェアできるFlashAirやクラウドにアップできるEyefi Mobi
多機能化するSDメモリーカード
SDメモリーカードは外部ストレージであるが、それ以外の機能を搭載する製品も登場してきた。
もともとコンパクトなSDメモリーカードだが、その内部にフラッシュメモリー以外の通信機能を詰め込んで、無線通信が可能な「Wi-Fi内蔵SDカード」が登場している。
無線機能を搭載することで、デジカメで撮影した写真をケーブルやSDメモリーカードリーダーを使わなくても、PCやスマホに転送したり、クラウドにアップしたりできる。
現時点で販売されているWi-Fi内蔵SDカードの代表格は以下の3種だ。いずれも無線LAN規格IEEE 802.11b/g/nに対応し、基本的な機能はほぼ同一といえる。
PCのネットワークドライブ上で参照できる
「FlashAir SD-WE」シリーズ
東芝「FlashAir」の最新機種「FlashAir SD-WE」シリーズは3月14日に発売開始されたばかりの新製品。デジタルカメラで撮影した写真を最大7台のスマートフォンやタブレットに同時に転送できる。
「WebDAV」に対応し、カード内の画像ファイルをネットワークドライブ上で参照できるという「FlashAirドライブ」機能が追加された。従来製品はPCからウェブブラウザー経由でファイルを選択してコピーする必要があったのだが、一気に使いやすくなった。
クラス10に対応した32GBモデルの実売価格は8000円台半ばというところだ。
撮影画像をクラウド保存できる「Eyefi Mobi 32GB」
アイファイジャパンの「Eyefi Mobi 32GB」はデータ容量32GBで、クラス10の転送速度に対応するSDHCカード。PCやスマホに撮影データをワイヤレスで転送できるほか、同社の提供する「EyeFiクラウド」サービスに対応。撮影した画像をすべてクラウドに保存できる。
32GBモデルの実売価格は6000円前後となっている
インターネット接続もできる「Wi-Fi SDカード」
トランセンドの「Wi-Fi SDカード」は、無線LAN内蔵カードとしては後発になる。P2P通信でモバイル機器とワイヤレス接続が可能な「ダイレクトシェアモード」や、ホットスポットやスマホのテザリング機能を利用してインターネット接続を行なえる「インターネットモード」を搭載。
カメラで撮った写真をすぐにスマホのスクリーンで確認できる「ショット&ビュー」機能なども利用できる。SDスピードクラス10に対応しており、実売価格は6000円前後だ。
使い勝手や画像ファイルの操作方法については各製品で多少異なる。なお、デジカメやデジタルビデオには標準機能でこれらのWi-Fi内蔵SDカードに対応・連動し、メニューから操作できる製品もある。手持ちの機器の対応状況を見て好みのものを選択するといいだろう。
スマホのせいでデジカメの出番がすっかり減ってしまった、などという人はぜひWi-Fi内蔵SDメモリーカードを使ってみてほしい。機能差や対応アプリを含んだ細かい使い勝手などはまたの機会に報告させていただくこととしよう。
次ページへ続く、「SDメモリーカードは通信機能内蔵が当たり前になる!?」
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