ビデオカードは必須!
だがハイスペックは必要ない
早速、処理時間を計測すると、内蔵グラフィック機能のIntel HD Graphics 4600は、1時間47分16秒となり、1秒あたりに処理できるフレーム数は2.76fpsとなった。
次にGeForce GTX 960で計測したところ、32分53秒の9.02fpsという結果になり、1秒あたりに処されるフレーム数は、内蔵グラフィックと比べて3倍以上となり、書き出しにかかった時間も1/3以下となった。
最後にGeForce GTX 980での書き出しの結果は、30分53秒と時間にして2分、1秒あたりのフレーム数については9.60fpsと、0.58fpsしか違わない結果になった。
今回の動画は10分間と短時間だったため、差は2分しか出ない結果となったが、動画の撮影時間が伸びることで、その差は広がっていくはずなので、長時間の全天球動画の作成ではビデオカードの性能がさらに影響してくるだろう。
GeForce GTX 980の販売価格が9万円前後なのに対し、GeForce GTX 960は3万円前後。コストパフォーマンスはGeForce GTX 960が最も優れているので、全天球動画の制作をメインに考える人は、GeForce GTX 960搭載のビデオカードがオススメといえる。
Oculus Rift DK2を思いっきり楽しむなら
マウスコンピューターのBTO PC
VRコンテンツを本格的に楽しむなら、マウスコンピューターの「OcuFes監修モデル」がオススメだ。
「OcuFes」とは、日本国内におけるOculus Riftの普及、パーソナルVRという新しい文化を支える開発者団体のこと。そのOcuFes監修のもと、Oculus Rift DK2を快適かつ安心に楽しめるパソコンを実現したのがこの「OcuFes監修モデル」だ。
今回の特集では実写映像を使ったリアルなVR動画を制作したが、実写ではなく3DCGによる本格的なVRゲームなどのコンテンツを楽しむなら、それなりのマシンスペックが要求される。
すべてのモデルでBTOによるカスタマイズが可能で、目的にあったPCをオーダーできるため、Oculus Riftを存分に楽しみたいなら、チェックしておきたい。
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