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一般相対性理論の公開から100年目にして実際に観測された“アインシュタイン交点”

ハッブル宇宙望遠鏡、「アインシュタイン十字」を初めて観測

2015年03月09日 18時31分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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銀河を囲むように現れた4つの光点はひとつの超新星爆発のもの。Credit: NASA, ESA, and S. Rodney (JHU) and the FrontierSN team

 ハッブル宇宙望遠鏡は3月5日、超遠距離の銀河団MACS J1149.6 + 2223において「アインシュタイン十字」と呼ばれる超新星爆発の重力レンズ効果を世界で初めて観測した。

 50億光年離れた銀河団の後ろ、93億光年の位置にある星が超新星爆発が起こし、銀河の重力によって曲がり十字状の光点として撮影されたもの。4つの光点は数週間の時間差となって(到達経路の距離が異なるため)観測された。

 遠くの天体が銀河の重力レンズ効果によって複数観測できる現象はでこれまでにも銀河やクエーサーなどで知られているが、超新星によるものは初めてという。

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