Windows Phoneでも3価格帯の製品を揃えたい
エントリモデルやハイエンドモデルも出てくる?
freetelブースでは、MWCに合わせて発表されたWindows Phone端末などを展示。日本での製品名は未定だが、ブースでは「Ninja」という名称で紹介されていた(関連記事)。
freetelが販売するスマートフォンは、機能がシンプルで安価な製品、機能と価格のバランスに優れる中程度の価格帯の製品、機能重視の高価格帯の製品と、3つの価格帯で製品を展開している。そして、今後Windows Phoneでも同様の戦略で製品を投入していきたいと増田氏は語る。
今回発表されたWindows Phone端末は、販売価格などはまだ未定とのことだが、価格帯としては中程度(3万円前後?)に位置付けられる製品だという。
まずは、この製品を日本で発売することが優先で、現時点ではその先の展開や、それらがどういった製品になるかは未定とのこと。それでも、シンプルな機能の低価格帯商品や、機能重視の高価格帯商品が順次投入されることになるはずで、日本でのWindows Phoneの選択肢が大きく拡がっていく可能性が高い。
ところで、今回のWindows Phone端末は、海外メーカー製造のODM製品となっている。現時点では、製品によっては独自のデザインを実現するのが難しい場合もあり、そういったものは海外のパートナーと組んでやっていくこともある増田氏は指摘する。
しかし、冒頭でも紹介したように、ODM側の製造にも日本の大手メーカーで品質管理を担当していた人材による部材の管理や製造品質チェックなど入っており、日本クオリティーと呼べる製品に仕上がっていると強調する。
国内製造も将来的には十分にやっていける
今後の展開に期待!
また、freetelの製品は、一部では設計を日本で行ない、最終的な製品の組み上げも日本で行っている製品もあるというが、多数は海外で製造された製品が中心だった。しかし今後は、設計から組み立てまで日本で行うように順次シフトさせていく予定という。
「日本での製造コストが高いというのは、すでに過去のものと考えています」と増田氏は語っているが、実際に海外での製造コストは以前に比べて大きく上がってきている。製造数が少ない場合は別だが、海外展開によって数を増やすことで、日本でもまったく問題なくやっていけると増田氏は断言する。
これまで、安価なSIMフリー端末を扱うMVNOブランドというイメージが強かったfreetel。しかし、その裏には非常に大きな野望が潜んでいたことが、今回のインタビューでわかった。世界No.1を目指して取り組んで行くと、はっきりとした意志を示す増田氏の意気込みは非常に強く、今後の展開に要注目の存在と言えそうだ。
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