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約2万円だけど結構高機能! SIMフリースマホFREETEL「SAMURAI 雅」を触ってみた

2015年09月14日 18時45分更新

文● ゆうこば

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SAMURAI 雅でGoogle Mapを表示してみた

 SIMフリー機や格安SIMを提供するFREETELは、メディア向けに同社の新型Androidスマホ「SAMURAI 雅(MIYABI)」のタッチ&トライを実施。発売日は“近日発表”としながらも、ほぼ製品版に近い物を触れたので、ファーストインプレッションをお送りします。

スクエアな外観。バッテリーは取り外し可能

 雅のスペックをおさらいすると、ディスプレーは5型でHD解像度(720×1080ドット)のIPS液晶、CPUはMediaTek製で1.3GHzのクアッドコア、メモリー2GB、ストレージ32GB。カメラは背面1300万画素、正面500万画素。スペック値を見るとミドルレンジのなかでも少し上位のものになるものになりますが、予想実売価格は2万1384円と、かなりお買い得感があります。

 実際に持ってみるとスクエアなデザインながらも角は削れているので、手に刺さるような感覚はなく、だいたいの人であればしっかり手でホールドできる印象。幅72ミリ、厚さ8,2ミリということで決して薄型・超狭額縁の端末というわけではないものの、5インチ後半のスマホが多いいま、ややコンパクトな感じがします。

かなりエッジを意識したスクエアなデザイン。側面のバンパーはブラック、ホワイト、シャンパンゴールドにあわせたメタリックな仕上げ。厚さは8.2ミリ。

背面には下側にFREETELの新ロゴが印字されている。背面パネルはラメのような宅があり質感はよい。

 本製品はデュアルSIM(マイクロ×2)仕様でLTE/3Gの同時待受は不可。3G(W-CDMA)の対応バンドはバンド1/6/8/19、LTEはバンド1/3/8/19。ドコモとソフトバンクのいわゆる“プラチナバンド”のLTEおよびFOMAプラスエリアに対応しています。

背面パネルは取り外し可能。このパネルは放熱性の高い金属を使用することによって「ヒートシンク」としての役割も持たせているとのこと。

SIMやSDカードを装着するにはバッテリーを外す必要がある。

中身はシンプルな構成ながら便利な機能を備える

 OSはAndroid 5.1(Lollipop)で、ドロワーで確認できるプリインストールアプリは全42個。ほとんどグーグル製アプリで、“テザリング”などはテザリング設定へのショートカットアイコン。独自アプリとしては通話料が30秒10.8円になる同社のサービス“FREETEL 半額電話”の通話アプリなどが入っています。

雅にインストールされているアプリの一覧。

 UI面については、国内の大手メーカーのスマホなどと比べると比較的標準に近くほとんど「マテリアルデザイン」を踏襲していますが、通知・クイック設定パネルなどは独自のデザイン。また、スリープ中に画面にアルファベットを書いて特定のアプリを即起動できる「ジェスチャーアンロック」や、画面を触らず操作できる「スマートジェスチャー」といった+αの要素も随所に盛り込まれています。

クイック設定パネルはAndroid標準の物ではなかった。項目の並び替えなどには対応。

壁紙はSAMURAIシリーズ独自の「和」テイストのものを複数収録。

画面を触らず操作できるスマートジェスチャーは、使えるアプリや場面が決まっていて、それぞれオン・オフ可能。

たとえば、ホーム画面ではこのように液晶上で手のひらを左右に動かすと左右の画面に遷移できる。

 個人的に気になった点は、「HotKnot」というデータ転送機能。これはMediaTek製のSoCに搭載されている機能で、NFCのように端末同士をかざすと画像などの情報を転送できる機能。実際はNFCと同じく、端末同士のペアリングをHotKnotで行ない、BluetoothやWiFiで実データを転送します。NFCと違うのは端末の背面を重ねるのではなく、正面の画面を重ね合わせるようにするところです。なお、HotKnotは前述のとおり、雅独自の機能ではないので、(日本の製品はほぼありませんが)対応端末であれば相互利用が可能です。

画像の転送をする場合、まず、一方が画像を選択後専用アイコンからHotKnotを起動。もう一方はHotKnotを有効にして待機します。

送受信、両方の準備ができたら画面を重ねて通知音(もしくはバイブレーション)がすればペアリング完了で、自動的に転送がはじまります

 今回触った端末はレビュー機として用意されたもので、動作も安定かつ快適。背面パネルの取り付けなどもとくに問題ありませんでした。FREETELの一部端末ではユーザーからキャップがゆるいなど品質管理について指摘を受けていますが、今回のレビュー機のクオリティーが量産機でもしっかり維持できていれば、値段から考えてもかなりコストパフォーマンスの高い製品に仕上がっていました。

雅を紹介するプラスワン・マーケティング取締役の大仲泰弘氏。

 また、発売を予定している同シリーズのハイエンド端末「SAMURAI 極(KIWAMI)」やWindows 10 Mobile搭載機「KATANA 01」「同02」については現在鋭意開発中とのことで、極については「近いうちに再度アナウンスしたい」(プラスワン・マーケティング大仲氏)と語っていました。

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