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Windows Info ― 第38回

Windowsのモバイルブロードバンドネットワーク機能をカスタマイズする

2015年01月01日 15時00分更新

文● 塩田紳二

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APN設定を直接書き換え
メニューに出るようにする

 前回解説したように、MBNデバイスを装着したときのAPNは、APNデータベースを使って基本的な設定の候補が表示されるが、このAPNデータベース自体は「C:\Windows\System32\ApnDatabase.xml」というファイルだ。ここを見ることで、現状対応している事業者やAPNなどを知ることが可能だ。APNデータベースファイルを書き換えることで、本来カスタムとして設定しなければならなかったAPN設定などを選択肢として表示させることは可能になる。

APNデータベースファイルを着替えると、MVNOの設定なども選択で設定することも可能になる

 このファイルは、OSの一部として保護されているため、通常は書き換えなどはできない。takeownコマンドを使い、ファイルの所有権を管理者などに移せば、編集や書き換えが可能になるが、本来の所有者である「TrustedInstaller」に所有権を戻す方法がなく、またWindows Updateなどで、ファイルが更新される可能性がある。このため、Windows Updateなどがエラーになる可能性などもあり、最悪の可能性を考慮の上、ご自身のリスクで実行していただきたい。

 APNデータベース自体はXMLファイルで、下のリストのような構造になっている。「ConnectionInfo」タグの部分が、個々のAPN設定なので、ここに項目を追加すれば、MVNOの設定なども取り込むことが可能だ。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <OperatorList>

~省略~

  <Operator name="DoCoMo (Japan)">
    <HardwareIdList>
   <HardwareId id="MBAE:0:1V+UOWV!(+[FY|+UB]V7QZ" />
  </HardwareIdList>
  <ConnectionInfoList>
   <ConnectionInfo AccessString="mopera.net" FriendlyName="mopera U (Xi)" Purchase="false" Internet="true" />
   <ConnectionInfo AccessString="mopera.flat.foma.ne.jp" FriendlyName="mopera U (FOMA定額)" Purchase="false" Internet="true" />
   <ConnectionInfo AccessString="mopera.net" FriendlyName="mopera U (FOMA従量)" Purchase="false" Internet="true" />
   <ConnectionInfo AccessString="0120.mopera.net" FriendlyName="mopera U 設定専用" Purchase="false" Internet="true" />
  </ConnectionInfoList>
 </Operator>

~省略~

</OperatorList>

 具体的には

<ConnectionInfo AccessString="アクセスポイント名" FriendlyName="接続先の表示名称 例:Hi-Ho(NVMO)" Purchase="false" Username="ユーザー名(必要な場合)" Password="パスワード(必要な場合)" Internet="true" AuthProtocol="認証プロトコル(必要な場合)CHAP/PAP" />

というように記述することで、アクセスポイント設定を追加できる。また、この「ConnectionInfo」タグの並ぶ順が、そのまま「PC設定」→「ネットワーク」→「モバイルブロードバンド」に表示されるので、設定したタグは、「ConnectionInfoList」内で先頭にしておくといいだろう。

 また、MBNでの接続先情報などを格納した「プロファイル」は、C:\ProgramData\Microsoft\WwanSvc\Profilesに保存されている。こちらもAPNデータベースファイル同様に保護されているの加え、下のリストのようにパスワードやサブスクライバーIDなど一部の項目が暗号化されているため、書き換えは難しい。GUI側から基本的な設定は可能なので、直接書き換える必要はないと思われる。

<?xml version="1.0"?>
<MBNProfile xmlns="http://www.microsoft.com/networking/WWAN/profile/v1">
  <Name>DOCOMO</Name>
  <IsDefault>true</IsDefault>
  <ProfileCreationType>UserProvisioned</ProfileCreationType>
  <SubscriberID>……暗号化されたサブスクライバーID……</SubscriberID>
  <SimIccID>……SIMのICCID……</SimIccID>
  <HomeProviderName>DOCOMO</HomeProviderName>
  <ConnectionMode>manual</ConnectionMode>
  <Context>
    <AccessString>アクセスポイント名</AccessString>
    <UserLogonCred>
      <UserName>ログインユーザー名</UserName>
      <Password>……暗号化されたパスワード……</Password>
    </UserLogonCred>
    <Compression>DISABLE</Compression>
    <AuthProtocol>CHAP</AuthProtocol>
  </Context>
  <DisplayProviderName xmlns="http://www.microsoft.com/networking/WWAN/profile/v2">DOCOMO</DisplayProviderName>
</MBNProfile>

 前述のように「PC設定」→「ネットワーク」→「モバイルブロードバンド」のAPN設定は、選択されているAPNが表示されず、常にAPNデータベースに登録されている項目の先頭のものが表示されるため、どのAPNが選択されているのかは、このファイルで確認することができるが、netshでも確認が可能だ。

 次回は、netshコマンドによるMBN関連の操作などについて解説する。

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