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使いやすくなった! 「Windows 10」プレビュー版特集第4回

Windows 10の発売は2015年秋? 新デスクトップはこうなる

2014年10月24日 11時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 米Microsoftが9月30日(米国時間)に開催したプレビューイベントで、「Windows Technical Preview」ことWindows 10のTechnical Preview版が公開された。

 現在、Windows Insider Programを経由して“早期テストを希望するユーザー向けの一般配布”が開始されているが、同イベントでの発表内容と合わせ、このTechnical Previewの位置付けと、今後のWindows 10登場までのロードマップについて考察してみる。

プレビューイベント冒頭でのハイライトが「Windows 10」の名称発表。なぜ「9」でなく「10」なのかは、実はそれほど重要ではない

Windows 7以前のユーザー体験そのままに
よりモダンな環境への移行

 今回のプレビューイベントで初めて発表された「Windows 10」という次期Windowsの正式名称だが、このイベントは「Windows 10」と呼ばれるOSの初期開発版を初めて公開した場であると同時に、同社の今後のWindows戦略についてそのスタンスを説明する場となっている。

 以前までのMicrosoftであれば「Windows」という製品そのものにこだわりを持っていた印象があるが、現在の同社はむしろ「WindowsはMicrosoftのプラットフォーム構想を実現するためのピースの1つ」と考えているようだ。

 同社は現在、CEOのSatya Nadella氏の下で「One Microsoft」構想を実現すべく動いており、下の画像にあるような図版を用いて内外ともにアピールを繰り返している。

最近、Microsoftが自身の戦略を説明する際に必ず登場する図版。「クラウドOS」と、それを利用するための「デバイス」があり、そのうえで何をユーザーに提供していくのかが重要という話

 サービスを提供する「クラウドOS」と、それを利用するための「デバイス」があり、重要なのはこの中でどのようなユーザー体験を提供できるのかという点だという。クラウドOSにしろデバイスにしろ、これらをスムーズにつないでユーザー体験や生産性を向上させていくのがWindowsに与えられた役割だ。

 現在、このデバイスの種類は非常に多岐にわたっており、ユーザーの利用スタイルも大きく異なっている。これらをすべて1つのOSでカバーしようというのが、Windows 10における最初の目標だといえる。

Windows 10の特徴はシングルOSで小型スクリーンから80インチクラスの大画面TVまで、あらゆるフォームファクターのデバイスをカバーする点にある。この各スクリーンサイズへの対応は、今後1年をかけてMicrosoftがユーザーにその概要を伝えていくことになる

 とはいえ、実際にMicrosoftがこれまでのWindowsでこうした構想を実現できていたかといえば、おそらく否だろう。特にユーザー体験と生産性の面でいえば、販売開始から2年を経て、いまなお低いシェアにとどまっているWindows 8/8.1の存在がそれを物語っている。

 特に企業やパワーユーザー向けのWindows 8/8.1導入率は低いといわれており、その原因の1つは「大きく変化したUI」にあるといえる。

 Windows 8でタッチ操作やタブレット対応に大きく舵を切ったMicrosoftだが、いまだ従来ながらのデスクトップPCやノートPCを使って作業するユーザーも多く、どちらかといえばタッチ操作よりもキーボード+マウス操作への根強い需要がある。

 これをストレートにいえば軽視する形でUIを大きく変革したのがWindows 8であり、教育コストの問題がついてまわる企業ユーザーをある意味で“おいてけぼり”の形で強引に移行を進めてしまったことが、前述シェア低迷に反映されていると筆者は予測する。

今回のイベントならびに「Windows Technical Preview」の最大のターゲットはエンタープライズユーザー。既存のWindows環境の操作性や生産性をそのままに、よりモダンでセキュアな管理機構を導入し、ユーザーを次のステップへと導くのが狙い

 Windows 10に与えられた最初のミッションはまず、こうしたユーザーに従来の操作感や生産性を提示しつつ、Windows 8以降に導入された新しい要素を取り入れつつ、さらにモダンな機能を導入してユーザーをより新しい環境へと誘うことにある。

 昨今、企業システムでは情報漏洩事件の頻発でデータ管理に対してよりセンシティブになっているほか、これらデータにアクセス可能なデバイスや経路の種類も爆発的に増えており、管理が難しくなっている。

 Windows 10では、Windows 7以前の操作感とWindows 8の新要素をマージさせつつ、これら新機能を取り入れてよりモダンなOS環境を既存ユーザーへと提供することが狙いだ。

→次ページに続く (デスクトップ復権のUI

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