「iOS 8」でBluetooth 4.1がサポートされる?
Bluetooth SIGの会見場には、Bluetooth Smart対応のデバイスがいくつか展示されていた。たとえば、メガネ販売店「パリミキ」を展開する株式会社 三城は、メールやメッセージの受信などのタイミングでメガネのレンズを光らせ通知する「雰囲気メガネ(Fun'iki)」を展示。メガネという身近な「モノ」であるだけに、ボタン電池ひとつで数ヵ月から数年は動作するとされるBluetooth Smartでの接続は最適解といえるだろう。
aptXやTWS(TrueWireless Stereo)などBluetoothオーディオ関連技術で知られるCSRは、スマートフォンから照明器具やスイッチを管理を行なうソリューション「CSR Mesh」を紹介していた。同技術を利用すれば、ひとつのネットワーク(および相互接続された複数のネットワーク)から最大6万5000ものノードを扱えるため、将来的には1世帯あたり相当数に増えそうな照明器具や家電製品といったBluetooth Smart対応機器の管理が容易だという。
これらの製品は、低消費電力はいうまでもなく、1対1より「1対多」接続が可能なBluetooth 4.1のほうがより良いエクスペリエンスを得られるという点で共通している。接続規格の将来性を見極め率先して採用しようとするAppleのこと、Bluetooth Smartの方向性がそうである以上、今年後半に登場予定のAndroid Lよりもひと足早くリリースされそうなiOS 8でBluetooth 4.1がサポートされることは、想定の範囲内と考えてよさそうだ。
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