NFC対応端末なら手軽に接続可能
パナソニックのBN-SDWBP3はNFC対応で、SDカードスロットのみを備えたシンプルなWi-Fi SDカードリーダー。スマホへの転送は専用アプリのインストールが必要。NFCに対応しているスマホなら、本機にタッチするだけでWi-Fiの接続設定を済ませてくれる。
AndroidではNFCによるWi-Fiの自動設定が可能だが、iOSやNFCのないAndroid端末では初回利用時にOSの設定メニューから手動でWi-Fiの接続をしておく必要がある。SSIDやセキュリティキーは本体背面に書かれているので、マニュアルがなくてもオーケーだ。
本機へ充電するmicroSDコネクタはあるが、PCとの接続時にSDカードリーダーとして使ったり、スマホなどの外部機器のモバイルバッテリーとして利用することはできない。本体は名刺大のコンパクトサイズで、厚さは9.7mm。今回比較した6機種中もっとも薄い製品となっている。
自宅ではDLNA、屋外ではスマホ充電
ソニーのWG-C20はiPhoneを約1.5回分充電ができる3000mAhの大容量バッテリーを備えている。スマホへの転送は専用アプリのインストールが必要。NFC搭載で、対応スマホをタッチするだけで転送アプリを起動することができるが、初回時にWi-Fiのアクセスポイントを手動で設定しておく必要がある。SSIDやセキュリティキーは本体背面に記載されている。
DLNAに対応しているのが大きな特徴で、SDカード内に保存した動画や音楽といったコンテンツをスマホで楽しめる。また、本機へのDTCP-IPムーブに対応しているので、nasneなどのレコーダーから本機へのフルHDおでかけ転送が可能だ。今回比較した6機種では写真の転送速度がもっとも速く、大量画像のコピーでもスマホのバッテリーを無駄に消費することがない。
有線LANコネクター付き、Wi-Fiルーターとして利用可
加賀ハイテックのMeoBank SD Plus MBSD-SURP02/BKは、SDカードやUSBメモリーをWi-Fi経由で転送できる機能だけでなく、高機能なWi-Fiルーターとしての利用も可能な有線LANコネクターを備えたカードリーダー。スマホへの転送は専用アプリのインストールが必要。USBタイプAコネクタを持ち、iPhoneやAndroidの充電も可能など、旅行時に便利な機能をすべて持ち合わせているオールインワン型の製品だ。バッテリー容量は2000mAh、スマホへの1回分の充電が可能。いざというときに頼りになる。
本体背面にQRコードが記されているが、設定画面用のURLが記録されているのみで初回のWi-Fi接続時にはSSIDとパスワードの手動設定が必要。ただし本体背面には書かれていないが、SSIDが「MeoBankSD Plus〜」となっており、パスワード設定もされていないので覚えておく必要はない。初回ログイン後に覚えやすいパスワードを設定しておこう。
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