XPリプレース後、要望が高まるWindows 8
OSは64bit版のWindows 8.1 Updateを採用。Officeが使え、企業インフラに簡単に組み込める点をメリットとする。また、スマートカードや指紋認証などの機能も組み込めるようにした。さらにThinkPad共通アプリケーションとして「Lenovo Fingerprint Manager Pro」や「Lenovo Password Manager」といったソフトにも対応する。
BayTrail機ではこれまで少なかった64bit版OSにも対応。ノート製品とOSイメージを共通化できるなどのメリットがある。XPリプレース後、評価も済み、Windows 8タブレットへの引き合いも高まっているとのことだが、そこで課題となるのがイメージの管理だ。そのハードルを超えるためにも重要だということだ。もちろん3GB以上のメモリーを使えるという点もメリットになる。
またキーボードを持たないタブレットということで、BIOSレベルでのPINコード入力も用意している。BitLockerのPINコード入力は基本的にOSが立ち上がる前に実施する必要があるが、タブレットにはキーボードなく、ソフトキーも立ち上がらない状態であるため、何も考えないとUSBキーボードをつなぐなど煩雑な作業が必要になってしまう。そこでOSが立ち上がる前にBIOSレベルで使えるソフトキーボードを用意している。
その他、I/Oポート使用制限やBIOS設定をリモート管理できる「ThinkPad Setup Setting Capture/Playback Utility」など、IT管理者のための機能もThinkPad Classicと共通。これらは個人向けタブレットとは異なるThinkPadらしい特徴となるだろう。
ThinkPad 10とスマートフォンを連携させるためのアプリ「SHAREit」にも注目。ThinkPad 10で「送信」をクリックした後、スマートフォンでAndroidアプリを立ち上げ、「受信」を選ぶと、ノート側にスマホが見え、PCからファイルを選択するだけで簡単にデータを共有できる。
もうひとつ「Lenovo QuickConnect NFC ユーティリティー」は、ThinkPadとMiracast対応ディスプレーアダプターを接続する際、NFCを使って簡単に設定できるというもの。MiracastアダプターにNFCをつけて、簡単にタッチするだけで使えるようにする。これらThinkPadシリーズ共通のアプリをThinkPad 10でも採用することでより広く使ってもらえるはずだとレノボでは考えている。。