5万円台で買える2台の2in1ノート
ASUS TransBook T100TAとHP Pavilion 11-h100 x2
どちらもキーボード部とディスプレー部が分離し、ディスプレー部はWindowsタブレットとして単体で稼働する。OSはどちらもWindows 8.1(TransBook T100TAは32bit、HP Pavilion 11-h100 x2は64bit)だ。
価格帯も外観も似ているが、詳細を見ていくとスペックが異なる。主なスペックを以下にまとめた。
製品名 | TransBook T100TA (DK564G) |
HP Pavilion 11-h100 x2 |
---|---|---|
CPU | Atom Z3740 | Celeron N2920 |
クロック周波数 | 1.33GHz(TB時1.86GHz) | 2GHz |
メモリー | 2GB | 2GB |
ストレージ | 64GB+500GB | 64GB |
ディスプレー | 10.1型(1366×768ドット) | 11.6型(1366×768ドット) |
インターフェース(ディスプレー側) | microHDMI、microUSB、microSDカードスロット、音声入出力 | microSDカードスロット |
キーボードドックのインターフェース | USB 3.0、音声入出力 | HDMI、USB 3.0、USB 2.0、SDメモリーカードスロット、音声入出力 |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11b/g/n |
バッテリー駆動時間(単体) | 15.8時間 | 5.5時間 |
バッテリー駆動時間(ドッキング時) | 7.5時間 | 8.5時間 |
本体サイズ(ドッキング時) | 幅263×奥行171×高さ24.45mm | 幅303×奥行206×高さ25mm |
重量(ドッキング時) | 1.13kg | 1.55kg |
TransBook T100TAはCPUにAtom Z3740(1.33GHz)を採用し、HP Pavilion 11-h100 x2はCeleron N2920(1.86GHz)を採用。前者はBay Trail-T、後者はBay Trail-MというコードネームのCPUで、後者のほうがパワフルだ。
内蔵GPUについても、Atom Z3740は667MHz、Celeron N2920は844MHzとなっており、後者のほうが高クロックである。
ディスプレー解像度は両社とも同じ1366×768ドットだが、TransBook T100TAは10.1インチ、HP Pavilion 11-h100 x2は11.6インチのタッチ液晶を採用。後者のほうが画面が大きい分、本体サイズも一回り大きくなる。
スペックに関してはHP Pavilion 11-h100 x2のほうが優位だが、両機の最大の違いはここではない。
キーボードドックに何を内蔵しているかが決め手!?
TransBook T100TAはタブレット単体のバッテリー駆動時間が15.8時間。しかしキーボードと合体すると7.5時間となる。なぜこんなに少なくなるかといえば、キーボード部に500GBのHDDが内蔵されているため、その分電力を消費するのだ。
対するHP Pavilion 11-h100 x2のバッテリー駆動時間は、タブレット単体で5.5時間、キーボード接続時で8.5時間となっている。これはキーボード側にバッテリーが内蔵されているためだ。
ズバリ、両者の大きな違いはここだと思う。つまり、TransBook T100TAはキーボードと接続すれば比較的大容量のストレージが利用でき、HP Pavilion 11-h100 x2は8時間以上のロングバッテリーを実現できる。
タブレットの内蔵ストレージはどちらも64GBで、はっきり言ってPCとして使うにはあまりにも少ない。その点でドッキング時に500GB HDDも使えるTransBook T100TAはありがたい。
ただし、HP Pavilion 11-h100 x2も外付けHDDを組み合わせれば問題なさそう。使い勝手の面では、HDDを接続するという一手間が増えるが、それをよしとするかどうかで判断が分かれるだろう。
ちなみに、HP Pavilion 11-h100 x2のCPUはパワフルと書いたが、TransBook T100TAのAtom Z3740と比較してそれほど大きな差があるというわけではない(後述)。どちらも第一世代のAtomプロセッサー(2008年に登場)に比べれば普通に操作が可能なパフォーマンスであり、十分実用的だ。
ただし、Core i5などを採用するUltrabookと比べれば、どちらももっさり感を感じるだろう。そんな人にはHP Pavilion 11-h100 x2の店頭モデルがおススメ。店頭モデルはCPUにCore i5-4202Y(1.60GHz)を採用し、128GBのSSDを搭載。実売価格は10万円前後となるが、Ultrabook並みのパフォーマンスが期待できる。
なお、TransBook T100TAも3ラインナップ展開となっている。本記事でメインに扱っているのは、内蔵メモリー64GB+キーボード側に500GB HDDを内蔵、Officeなしの「DK564G」(同5万5000円前後)だが、それ以外に内蔵メモリー32GBでキーボード側にHDDを内蔵しない「DK32G」(実売価格4万3000円前後)と、同じく内蔵メモリー32GBでキーボード側に500GB HDDを内蔵、さらにOfiiceがプレインストールされる「DK532GS」(同6万円前後)がある。CPUなどは一緒だ。
(次ページへ続く、「使い勝手はどちらも甲乙つけがたく……」)
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