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ファンも防水仕様なので、お風呂では最強!

最強防水WinタブARROWS Tab QH77/M検討時の注意点 (1/2)

2014年04月07日 11時40分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、モデル:姫乃たま(@Himeeeno

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ARROWS Tab QH77/M(富士通 製品ページより)

 2in1やタブレットなど、長くクラムシェル型をキープしてきたWindows搭載PCには変化が起き始めている。とりわけタブレットが日本国内では人気になっており、PCとのつきあい方の変化を肌で感じている読者もいるだろう。

 タブレットは大きくわけて、エントリークラスとして8インチ、ミドルクラスとして10インチといった流れだったが、8GBの登場により、少し事情が変化している。ARROWS Tab QH77/Mは、防水機能を有するハイスペックなタブレットであり、ひと昔前でいえば、ハイエンドのモバイルノート的な位置づけの構成だ。

 下記のスペックを表を見てもわかる通り、厳密には2in1のUltrabookで、今回試用した構成ではCore i7-4600U、8GBメモリーなどといった充実したスペックだった。またサイズは12.5インチであり、このあたりで想像が付くと思うが、価格帯は従来のタブレットの倍近い。そのため、購入する際にはとても慎重になってしまうだろう。そこで、今回はARROWS Tab QH77/Mを選ぶうえでの留意事項を確認していこう。

試用機の主なスペック
CPUCore i7-4600U
メモリー8GB
ストレージSSD 約128GB
ディスプレー12.5型ワイド フルHD タッチ対応・ペン入力
通信機能IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS
インターフェースUSB 3.0端子×1、USB 2.0端子×1
本体サイズ/重量約幅309.6×奥行き212.7×高さ20.0mm/重量約1.67kg(スリムキーボード取り付け時)/約幅309.6×奥行き199.3×高さ11.9mm/重量約980g(タブレット時)
バッテリー駆動時間約16時間(タブレット単体)/約13時間(スリムキーボード接続時)
OSWindows 8.1 (64ビット)

何気にデカイ

 タブレットと聞くと、国内ではiPad基準であることが多く、9インチ前後の大きさをイメージしやすい。また7インチや8インチのタブレットが豊富なので、そちらに釣られてしまうこともあるハズだ。ARROWS Tab QH77/Mは、12.5インチであり、サイズ的には309.6×199.3×11.9mm、重量約980gと、モバイルノートに近いものになっている。そのため、タブレット的にサクサクと持ち運ぶ……とはいかないのが実情で、モバイルよりはオフィスや家屋でのプチモバイル前提と判断したほうがいいだろう。もちろん、バックパックが大きければ運搬はモバイルノートと大差ないため、モバイルは可能だ。

10インチまでは女の子でも持ち運べるサイズなのだが、12.5インチになると写真のようにかなり厳しいものがある。男児の場合も似た印象を抱く人が多いだろう。モデルの姫乃たまさんに「タブレット持って」とだけいって渡したところ、「でかっ!」と叫んでいた

 またサイズと価格からして、堅牢性を気にするユーザーが多いと思われる。下記するスリムキーボードとセットで持ち運ぶさいは、スリムキーボードの堅牢性も合わさって、満員電車時でも問題なかったのだが、本体のみの場合は、巨大なこともあり、たとえば片手で持つと本体が気持ちたわんでいる印象を受けた。またタッチパネル面にノイズが生じることもあり、テコの原理で本体に荷重がかからないように持ち方やカバンへの入れ方を考える必要がある。

 といっても、本体のみでカバンの中に入れて満員電車に乗ってみたり、資料満載のカバンに押し込んでみても、本体機能に影響は生じなかったことからすると、そのあたりは当然ながら織り込み済みだと判断していいだろう。ともあれ、タブレットだが持ち運びはクラムシェル感覚が正解だと思われる。

当然ながら、カバンも相当選ぶ。モバイルノートを持ち運んでいるカバンであれば、そのまま流用可能だ

クラムシェルのように小脇に抱えて運ぶのであれば、それほどこれまでと感覚的な違いはない

スリムキーボードのモバイル利用は厳しい

 2in1を形成するために用意されているスリムキーボードは、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.7mm。キーストロークが短くなる一方のUltrabookとしては打鍵感に優れたものになっている。またバッテリーを搭載していないのもあり、とてもスリムであるため持ち運びに便利といえる。

 ところが、ARROWS Tab QH77/Mにスリムキーボードに接続した状態でノートPCのように開くと、あっさりと後ろに倒れてしまった。カンタンな理屈で、重心がキーボード側にあるためで、なにかと屋外での使用時には気になりやすい。そこを配慮して、スリムキーボードには本体を支えるためのスタンドが内蔵されているため、テーブルなどの平面に設置して使用する分には普通のクラムシェル感覚で運用できる。ただ想像しやすいが、ひと手間増えてしまうため、Surfaceのように本体側にスタンドを用意してほしかったところだ。

 モバイル運用も考えると、上記の弱点から膝上でのオペレーションはひどく弱いものになる。内蔵されたスタンドを引き出すスペースもあやういことが多く、急いで確認する場合といったときには使い勝手の悪さが露呈する。この点、普段の用途から逆算してARROWS Tab QH77/Mを見る必要があるだろう。

膝上に置いた場合、スタンドを引き出す余裕がない。また写真の角度の場合、しばらくすると倒れてしまう。スタンドナシの場合は、90°までと意識する必要があり、モバイル時の使い勝手には難がある

Wacom製デジタイザーペンも使用可能

 12.5インチの画面とタブレットとしては高いスペックから、イラストレーションや漫画など、グラフィック用途への利用を考えるユーザーも多いハズだ。そういった用途に対して、ARROWS Tab QH77/Mは現状もっとも充実したスペックを持つといってもいいだろう。とくにメモリーは構成によっては8GBを選択可能であり、レイヤーを多用する場合やDPIを高くする必要が多い場合に助かるだろう。

ホバーをチェックしているところ。写真ではわかりにくいのだが、ポインターが表示されている。平均20mmといったところ

 さて筆圧は1024段階に対応し、Freshpaintでのチェックではスムーズな筆圧検知を確認できた。ホバー性能は平均20mmで場所によっては25mmを確認している。またデジタイザーペンを使用している状態になると、自動的にパームリジェクションが有効になり、ペンでの操作中に手が触れても誤タップは起きにくい仕様になっている。

 気になる末端部での精度だが、過去にWacom製デジタイザーを搭載した製品群と同じく、ポインティングがわずかにズレてしまう。他メーカーではBIOSのアップデートで解消した例もあるので、今後のアップデートに期待したいところだ。

画面端でのポインティングのズレは写真の通り。普段の操作ではそれほど気にならないズレだが、末端部に操作メニューがある場合は気になることもありそうだ

Bamboo Stylus feelを使用してみたところ。Wacom製のデジタイザーであれば利用可能なので、これまでの資産流用もOKだ

(次ページ、「お風呂では最強」に続く)


 


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