Mini-ITXでの自作PC特集第3回目は、さらに小型ケースを使用した自作例を紹介していこう。Mini-ITXケースよりも小型なものがいくつか発売されているが、その代表格はNUCだろう。またGIGBYTE製のBRIXシリーズも小型PCの例といえる。
ただ、それらはベアボーンキットであり、純粋に自作PCを楽しむとなると、ふた回りほど大きなACアダプター駆動前提のPCケースを使用することになる。
その場合、これまではGPU性能を犠牲にすることが多かったが、「A10-7850K」であれば、これまで以上のGPU性能を得られる。そこで第3回ではACアダプター駆動の「A10-7850K」マシンを考えてみよう。
「A10-7850K」発売時、ちょうどオリオスペックで160WファンレスACアダプター化キット「PW-160/192」を発見したので、TDP95WのA10-7850Kでも余裕を持って動作すると判断した点が大きな理由だ。もちろん、小型ケースなので熱やパーツ選びが重要になるが、コンパクト路線を考えるのであれば、「PW-160/192」は必須といえるだろう。
ACアダプターでも
大容量の160W!
「A10-7850K」と並んで、第3回の主役となるものがオリオスペック「PW-160/192」だ。巨大なACアダプター本体と、24ピンに直接差す変換基板というシンプルな構成だ。ACアダプターはいくつか登場しているが、100W越えはあまりなかったため、パワーと省スペースを求める場合、必須のアイテムとなりそうだ。
ケースはいくつか小型タイプが登場している。旧正月を挟んで作業していたため、今回は編集部に眠っていたJPS製「JPS-T3500M80W」を使用した。本ケースにもACアダプターはあるが、80Wと今回の場合は厳しい。逆にいえば、低TDPの環境であれば、そのままでもOKといえる。
「A10-7850K」にはTDPを変更するモードがあるため、80WのACアダプターでも動かすことは可能だが、それでは自作PCとして面白くないので、ケースに付属の80Wは不採用とした。
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