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KaveriとMini-ITXで今どきの小型PCを自作 第3回

さらに小型化! ACアダプターでkaveriを駆動できるか?

2014年02月21日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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 Mini-ITXでの自作PC特集第3回目は、さらに小型ケースを使用した自作例を紹介していこう。Mini-ITXケースよりも小型なものがいくつか発売されているが、その代表格はNUCだろう。またGIGBYTE製のBRIXシリーズも小型PCの例といえる。

 ただ、それらはベアボーンキットであり、純粋に自作PCを楽しむとなると、ふた回りほど大きなACアダプター駆動前提のPCケースを使用することになる。

 その場合、これまではGPU性能を犠牲にすることが多かったが、「A10-7850K」であれば、これまで以上のGPU性能を得られる。そこで第3回ではACアダプター駆動の「A10-7850K」マシンを考えてみよう。

ACアダプターは電源容量が少ないという印象がつきまとうが、最近は160W超えの大容量アダプターも登場している

 「A10-7850K」発売時、ちょうどオリオスペックで160WファンレスACアダプター化キット「PW-160/192」を発見したので、TDP95WのA10-7850Kでも余裕を持って動作すると判断した点が大きな理由だ。もちろん、小型ケースなので熱やパーツ選びが重要になるが、コンパクト路線を考えるのであれば、「PW-160/192」は必須といえるだろう。

ACアダプターでも
大容量の160W!

 「A10-7850K」と並んで、第3回の主役となるものがオリオスペック「PW-160/192」だ。巨大なACアダプター本体と、24ピンに直接差す変換基板というシンプルな構成だ。ACアダプターはいくつか登場しているが、100W越えはあまりなかったため、パワーと省スペースを求める場合、必須のアイテムとなりそうだ。

160WファンレスACアダプター化キット「PW-160/192」。実売価格は1万6980円

マザーボードに接続する側の端子はやや背が高く、コンデンサーに少し厚みがある。SATA用電源、4ピンペリフェラル、CPU用電源も伸びている

 ケースはいくつか小型タイプが登場している。旧正月を挟んで作業していたため、今回は編集部に眠っていたJPS製「JPS-T3500M80W」を使用した。本ケースにもACアダプターはあるが、80Wと今回の場合は厳しい。逆にいえば、低TDPの環境であれば、そのままでもOKといえる。

 「A10-7850K」にはTDPを変更するモードがあるため、80WのACアダプターでも動かすことは可能だが、それでは自作PCとして面白くないので、ケースに付属の80Wは不採用とした。

JPS製「JPS-T3500M80W」。おそらく現時点では店頭在庫分だけと思われるが、メッシュ構造により、ファンレス駆動させやすいケースだ

本体正面。USB 2.0×2、オーディオ端子、電源ボタンがある

本体背面。AC用端子とバックパネルのスペースのみ

ケース内を見てみると、ACアダプター用の基板が存在しているが、これを取り外した

基板を取り外したところ

付属のACアダプターは、写真のようにピンが用意されているのだが、「PW-160/192」の付属物では対応不可だった。変換パーツを用意すれば流用可能ではある

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