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MP3から卒業!? ハイレゾ音源環境を構築する! 第1回

まもなく「Winamp」が提供終了! MP3全盛期を振り返る

2013年12月17日 12時00分更新

文● 外村克也

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iPod登場前、多種多様なMP3プレーヤーが存在した!

「mpman F-20」。初代機(F-10)の写真は残念ながら見つからなかったが、この後継機も外観はほぼ初代機と同じ。体重計みたい……

「mpman F-20」。初代機(F-10)の写真は残念ながら見つからなかったが、この後継機も外観はほぼ初代機と同じ。体重計みたい……

 今でこそ、デジタル音楽プレーヤーと言えば「iPod」か「ウォークマン」の2択と言っても過言ではない状態だが、MP3黎明期にはハードウェアにも数々の印象的な機器があり、モノ選びがとても楽しかった。

 国内で最初に買えるようになったのが、韓国製の「mpman」というプレーヤー。ここからK-POPの隆盛がはじまった――かどうかは定かではないが、「iRiver」など韓国製MP3プレーヤーの勢いはすごかった。

 mpmanは32MBのモデルで4万円弱もした。上位機種の64MBも存在していたが、価格は高すぎて手が出なかった覚えがある。

 よって32MBモデルを購入したのだが、アルバム1枚を持ち歩くには64Kbps程度でエンコードしなければならず、音質もよくなかった。

 しかし、それでも通勤時には大変お世話になった。以後、さまざまなポータブルプレーヤーが登場することになるのだが、なかでも存在感が大きかったのがダイヤモンドマルチメディアの「Rio」シリーズだ。

ダイヤモンドマルチメディアの「Rio PMP300」。32MBのスマートメディアを標準搭載する。mpmanに不満を感じて本機を購入したものの、直後にUSB対応版の「Rio 500」が発表され、辛酸をなめた記憶がある

Rio PMP300とほぼ同時期に発売されたポンティスの「MPlayer3」。こちらは32MBのMMCを2枚挿すことができるなど、容量面で有利だった

 初代機の「PMP300」はメモリーが少ない、音質が悪い、パラレル転送で遅いといいことがなかったが、後継機の「Rio 500」では音質を向上させつつUSBに対応したり、ジョクダイヤルを使った操作を取り入れるなどで、後発のMP3プレーヤーのひな形的な存在となっている。

クリエイティブの「NOMAD」、FMラジオチューナーを内蔵し、マグネシウム合金のボディーを採用するなど、かなり質感にこだわった製品だった

 それからは、SDメモリーカードの前身となるMMCカードスロットを2基備えたポンティスの「MPlayer3」、CDプレーヤーのような外観にHDDを搭載したクリエイティブの「NOMAD Jukebox」なども注目を集めた。

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