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画角最高! 14mmの超広角激安コンデジの割り切った使い方

2013年12月08日 12時00分更新

文● 四本淑三

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歪む、フレアは出る、色は変、でも画角が最高!

 超広角レンズを積んでいるのがアピールポイントなので、「このカメラはレンズが命」と言いたいところだが、レンズの性能は実に大したことがない。とにかく歪みまくる。ここまで歪むなら収差補正を諦め、いっそ魚眼にでもしたらどうか、というくらい歪む。

腰の高さに構えて歩道のタイルを撮影。これくらい歪んでしまう

 そして防水用のカバーがレンズ前面を覆っているためか、逆光に弱い。画面の隅に太陽があると、直ちにフレアの多量発生を呼び、極端なコントラストの低下を招く。ゴーストだって、フォトショップのプラグインでもここまでやらんよという位のハデハデしさ。太陽を画面に入れるなら、もう正面切ってドーンと入れるしか無い。

「あたし、何か変な光に射抜かれている気がするわ。あなたも変な光の輪に囲まれているわよ」

「これが僕のゴーストさ」

「(あ、あなたブロンズ像じゃなかったのね……)」「でも、こういう順光なら問題ないのさ」

わざとゴーストを発生させて、直線的な建造物と対比(させてみたつもり)

もはや何がフレアでゴーストか分からない世紀末的状況だが、人工構造物と合わせると決まる(気がする)

 色味もトイカメラのようで若干おかしい。解像感の点でも優れているとはまったく言えない。

 でも大丈夫。画角はちゃんと14mmだから。光線状態と被写体の直線部分に気をつければ、超広角レンズのスリリングな映像が楽しめる。真面目な話、この画角とチープな画質は逆に結構な武器になるし、用途によってはかなり使えるカメラだと思う。ただのトイカメラとして一笑に付すのは惜しい。

買って早速、バチバチソニックというテクノ・ポップグループのジャケット撮影に使った。ベースの伊藤さんを頭の上から。こんな感じで強烈にデフォルメする

そしてボーカルのY子さんを、踏まれそうなくらい下から。なんとなくT-REXの「電気の武者」風。ちなみに、いくら輝度調整してもパンツは見えませんので念のため

NGカット。画角が広いので、気をつけないと指やストラップが写り込んでしまう

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