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スマホ連携は密に、音質はさらに向上

300g以下、胸ポケサイズのMINI JAMBOXはトレンドになるのか

2013年11月16日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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筐体はアルミの閉断面構造で軽く薄い

 初代JAMBOXは直線で構成された外観と、ポップなカラーリング、そしてラバーで覆われた独特の質感から、従来のオーディオ機器とは違う主張が感じられた。内部は強化繊維入りのプラスチックで構成されていたが、これはメインスピーカーの背圧を受けてパッシブラジエーターを駆動させるため、強度が必要だからだった。

初代JAMBOX

 新しいMINI JAMBOXのボディーは押し出し成形のアルミニウムとなり、アノダイズド処理された表面は冷たく、サラサラとした感触。長方形のアルミ棒を繰り抜いた完全な閉断面構造で、その中にスピーカーやバッテリーなどを詰め込んで密封した構造になっている。これにより振動や気密性にシビアなパッシブラジエーターを抱えながら、強度の確保と軽量化を果たした。

背面にはグリル穴がない。前後左右がグリルで覆われた初代に慣れていると、ちょっと新鮮

 ここで新旧JAMBOXの外形寸法と重さを比べてみよう。

初代JAMBOXとMINI JAMBOXの違い
モデル 初代JAMBOX MINI JAMBOX
サイズ 幅151×奥行き40×高さ57mm 幅154×奥行き24.5×高さ58mm
重量 327g 255g

 高さと幅はほぼ変わらず、奥行きだけが半分近くに薄くなっている。そして重さは72gも軽くなった。持った瞬間は軽い。しかし電源を入れた際のパッシブラジエーターの鳴動は相変わらず「小さくても低音は出るんだ」というメッセージを発している。

 ただ、これで心配になるのが、机の上に置いたときにどうなるかということだ。

 初代は低域の振動を筐体接地面が支えきれず、スピーカーが勝手に「歩く」という現象が度々起きた。初代より軽くなり、また薄くなって底面の積極面積が減ったことで、さらに歩き回るのではと思ったが、Jawboneのデザインチームもこの問題は認識していたらしく、接地面のデザインが変更を受けている。

接地面には歩行をやめさせるための「足」が新設された。柔らかいシリコンラバーでできた細長い突起があり、接地面と点接触する構造。確かに大入力時にも筐体は動かなくなった

コントロールボタンも相変わらずの「◯」「−」「+」。それぞれ、再生停止、音量などの機能が振られている。なお「−」ボタンを押しながら電源を入れると、起動時のダイアログや鳴動音をオフにできる。静かな環境でも使いやすくなった

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