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スマホ連携は密に、音質はさらに向上

300g以下、胸ポケサイズのMINI JAMBOXはトレンドになるのか

2013年11月16日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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喋る機能も健在、スマートフォンとの連携はより密に

 MINI JAMBOXはバッテリー稼働時間の長さも売りで、microUSB経由で約75分ほどでフルチャージ、連続使用時間は約10時間と発表されている。接続はBluetooth 4.0で、これも消費電力の低さに一役買っているはず。

 また、電源をオンにしておけば、PCやiPhoneで音の出るアプリやサービスを動かした途端、すぐスピーカーから音が出るので、電源を入れっぱなしで使うことが多い。その際の待受時間は不明だが、フルチャージしてから、音楽を聴いたりSkype通話に1日2時間程度使って、チャージが必要になったのはテスト期間の1週間で、1回だけだった。

 ソフト面では、これまでのウェブアップデート・設定サービスMyTalkに加えて、MINI JAMBOX用にiOSアプリ「Jawbone」の提供が始まったことが新しい。まだ発売直後とあって、アプリの動作が安定しないところもあるが、いままでPCにJAMBOXをUSBケーブルでつなぎ、ウェブインターフェースで設定しなけばならなかったことが、アプリで簡単にできるようになった。

無償で提供されるiOSアプリ「Jawbone」。ペアリング済の機器の接続をアプリ側から2台まで選択できる。マルチペアリング対応で、音声出力は排他利用になるが、再接続の手間なしに切り替えられるのは楽でいい

ダイアログ機能もアプリ側からオンオフが可能に。3D音場拡張機能のLiveAudioをMyTalkからインストール済の場合は、そのオン/オフもアプリで操作できる

Jawboneアプリはプレイリスト統合機能も持つ。iTunesに加えて、Spotify、Deezer、Rdioといった定額音楽配信サービスのプレイリストを一括して扱えるが、iTunes以外は日本国内でサービスされていない

iTunesのプレイリストで再生中の画面。他のサービスのプレイリストがまったく使えないので、残念ながらアプリを使って聴くメリットはいまのところない

 価格やサイズ、性能面から言って、MINI JAMBOXのコンペチターは、やはりBOSEのBluetoothスピーカー「SoundLink Mini」だろう。ライバルは655gと、MINI JAMBOXよりかなり重い。しかし圧倒的な低域の再生能力が魅力。ただし、スピーカーフォン機能はない。また小型一体型スピーカーの狭い音場感を改善する、LiveAudioのような音場拡張機能もない。

SoundLink Mini

 携帯性、そして使って面白いガジェットとしての魅力は、やはりMINI JAMBOXに分がある。そして、音質でもノイズなど明らかに劣る点はなく、真正面から音の好みで比べられるという点で、MINI JAMBOXはオーディオ機器として、かなり良いポジションについたのではないかと思う。

MINI JAMBOXもやはり「喋る」。この動画は電源オン>ディバイス検索>音楽再生>バッテリー残量>電源オフの状態を追ったもの。音声のキャラクターは変更可能で、MyTalkからダウンロードして設定できる。もちろん日本語のキャラクターも選択可能(動画で再生している音楽は、ニコニコ動画で活動ずるプアミルクの「さいたまガール」。作者に楽曲使用許可を得て使用しています)


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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター、武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。インターネットやデジタル・テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレ。


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