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ゲームの秋! 昼間も夜中もPCでゲーム漬け 第3回

ミリタリー好き注目! 秋の夜長は漢のゲームWoTとBF4でキマリ

2013年10月09日 16時00分更新

文● 藤田 忠

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BF4のGPU負荷をベータテストでチェック

 WoTに続いては、10月1日からスタートした限定ベータテスト(10月4日からオープンベータテスト)で、さっそくプレイしている人も多い注目度大のミリタリーFPSゲームの「Battlefield 4」(以下:BF4)だ。

 2011年11月(日本語版)に登場した前作「Battlefield 3」は、当時のハイエンドGPUのNVIDIA「GeForce GTX 580」でも平均フレームレートが50fps前後と激重だったが、次世代3Dエンジン「Frostbite3」を採用するBF4では、どのくらいのクラスのGPUが必要になるのか、非常に気になる部分だろう。

 今回はBattlefieldシリーズの公式Twitterアカウントで発表されている推奨動作環境ビデオカードの「GeForce GTX 660」とワンランク上のGPUとなる「GeForce GTX 760」で、果たしてBF4は快適に遊べるのか、限定ベータテストで軽く試してみた。

 なお、BF4の必須動作環境はGPUがNVIDIA「GeForce 8800 GT」や、AMD(ATI)「Radeon HD 3870」で、2007年末に登場したGPUと、かなり低くなっている。CPUも動作クロック2.4GHz以上の「Core 2 Duo」ならびに2.8GHzの「Athlon X2」以上と、数世代前のスペックのPCでも遊べるようになっている。

 一方、最新3Dエンジンによるリアルな戦場を快適に駆け巡るために必要となる推奨動作環境は、GPUがNVIDIA「GeForce GTX 660」またはAMD「Radeon HD 7870」のミドルクラスだ。問題はビデオカード搭載のメモリー容量で、一般的なミドルクラスGPUのビデオカードには、ラインナップが少ない3GB以上と、一気にハードルが高くなっている。さらにOSが64bit版の「Windows 8」になっている点も注意が必要だ。

BF4の動作環境。推奨動作環境のビデオカードは妥当なクラスだが、搭載メモリー容量と64bit版「Windows 8」以降のOSがハードルを高めている

 というわけで、今回のテストではBF4の推奨スペックで最も気になる点といえるビデオカード搭載メモリー容量の違いで、どのくらいフレームレートが変わるのか試すために、「GeForce GTX 760」のビデオメモリー4GBモデルを用意した。CPUが「Core i7-4770K」など、そのほかのスペックはWoTの計測環境と同じだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz/TB時3.9GHz)
マザーボード ASUS「Gryphon Z87」(Intel Z87 Express)
メモリー PC3-12800 8GB×2
ビデオカード GIGABYTE「GV-N660OC-2GD/A」(GeForce GTX 660、GDDR5 2GB)
NVIDIAリファレンス「GeForce GTX 760」(GDDR5 2GB)
玄人志向「GF-GTX760-E4GHD/OC」(GeForce GTX 760、GDDR5 4GB)
SSD CFD販売「CSSD-S6T256NHG5Q」(256GB)
電源ユニット 玄人志向「KRPW-FL600W/92+」(600W/80PLUS PLATINUM)
OS Windows8 Pro(64ビット)
グラフィックドライバー GeForce 331.40 Beta Driver

「GeForce GTX 760」と4GBメモリーを搭載する玄人志向の「GF-GTX760-E4GHD/OC」。実売価格は3万6000円前後で、2GBの「GF-GTX760-E2GHD/OC」から9000円前後高くなっている

最高描画はミドルGPU以上が安心か!?

 まずは、BF4プレイしていて重たく感じたシーンのフレームレートを見ていこう。それが上海を舞台にした「Siege of Shanghai」マップの注目ポイントとなる高層ビルのシーン。BF4で新たに追加された環境破壊システム「Levolution」による破壊が可能になっているのだが、ビル倒壊後に同場所に行くと、フレームレートが大幅に低下した。

「Siege of Shanghai」マップにある破壊できる高層ビル。エレベーターで上がった最上階には“C”ポイントがある。ここからの眺めも最高

海に面した4本の柱を破壊すると、ビルが丸ごと倒壊。ビル内の敵はもちろん味方も、すべて倒すことに。そして自分も逃げ遅れると……。破壊できると聞くと、破壊したくなるのが人の常だが、くれぐれも破壊前にチームチャットで、ひと声かけるのは忘れずに

激重シーンでのフレームレート(単位:fps) better→

高層ビル倒壊後。破壊された車などを視界から外すとフレームレートは向上するので、オブジャクトや光の効果、炎などのエフェクトに大きな負荷が掛かっている感じだ

 あくまでも現在ベータテスト中なのを念頭に置いて見てもらいたいが、GPU差とメモリー容量の差がしっかり出ているフレームレートになっている。とくに「GeForce GTX 760」の2GBと4GBモデルのフレームレート差は見逃せない。

 10月31日の製品版や発売後のアップデートで変わってくる可能性はあるが、今新たにビデオカードを購入するなら3GBメモリー以上を搭載するビデオカードのほうが安心かもしれない。ただし、その場合はハイエンドやミドルハイGPU搭載ビデオカードのみと選択肢が非常に狭まり、3万5000円程度の出費が必要になってくる。

 ちなみに、メモリー2GBのビデオカードを2枚使って「NVIDIA SLI」などのマルチGPUを構築しても、ビデオメモリーは1GPUあたり2GBなのは変わらない。もちろん、マルチGPUによるフレームレートの向上は期待できるので、メモリー容量差を補うことはできるだろう。

 BF4のビデオメモリーによるフレームレートの違いは、10月31日に発売される製品版で、じっくり試してみたいところだ。

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