入力は3系統で
USB 3.0ハブ機能も搭載
入力端子としては、DisplayPortとデュアルリンクDVI-D、HDMIの3系統が用意されている。アナログRGBは省略されているが、最近はアナログRGBしかサポートしていないPCもかなり珍しくなっているので、実用上は4系統入力対応製品とそれほど変わらない。また、USB 3.0ハブ機能も搭載されており、USB 3.0アップストリームポートが1基とUSB 3.0ダウンストリームポートが3基用意されている。
FLATRON 27EA83-Dのウリは、ハードウェアキャリブレーションに標準で対応していることだ。出荷時に簡易キャリブレーションが施されているが、USBポートに接続して使うハードウェアキャリブレーションセンサーと、カラーキャリブレーションソフトが付属しており、正確なカラーマッチングを実現できる。なお、キャリブレーションソフトの対応OSは、Windows XP/Vista/7となっており、Windows 7のみ64bit版も用意されている(他は32bit版のみ)。
OSDや画質などの調整は、前面右下に用意されている4つのタッチセンサーで行なう。センサーの反応がややセンシティブだが、慣れれば問題はないだろう。OSDメニューは、左右に並んだアイコンを選ぶ方式で、表示が大きく見やすい。その反面、OSD画面が画面最下段を端から端まで専有するため、好みが分かれるところだ。
OSDの設定項目自体は充実しており、色温度はWarm、Medium、Cool、ユーザーから選べ、ユーザーにすると、6色相環でそれぞれの色合いと彩度を細かく調整できる。また、子画面表示のPinPに対応していることも特徴だ。
FLATRON 27EA83-Dは、10bitカラー表示に対応するほか、ハードウェアキャリブレーションにも対応していることが魅力であり、印刷物などとの正確なカラーマッチングが必要なDTP分野やフォトレタッチなどの用途に最適だ。
キャリブレーションキットを単体で購入すると、安い製品でも2、3万円程度するため、キャリブレーションセンサーが付属するFLATRON 27EA83-Dは、お買い得な製品といえる。
FLATRON 27EA83-D の主な仕様 | |
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パネルサイズ | 27型ワイド AH-IPS液晶パネル(ノングレア) |
解像度 | 2560×1440ドット |
視野角 | 左右178度、上下178度 |
最大輝度 | 350cd/m2 |
コントラスト | 1000:1(コントラスト拡張時500万:1) |
応答速度 | 5ms |
映像入力 | DVI-D×1、HDMIx1、DisplayPort×1 |
サイズ | 幅643×奥行き226×高さ459mm |
質量 | 約7.3kg |
価格 | 実売価格 6万5300円前後 |
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次回は、8万円前後の高級モデルを2製品紹介しよう。価格の差が品質にどう影響するのかチェックしていきたい。
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