パナソニックの今春発売モデルなら
外出先からでも自宅の録画番組が見られる
DMR-BZT750を含むパナソニックの今春モデルは、他社製BDレコにはない新機能がある。それが「DTCP+」だ。おそらくこの新機能の実装が、昨年モデルならばTwonky BEAMとの動作が検証されているのに最新モデルでは検証されていない理由なのではないかと推察する。
DTCP+は、DTCP-IPの運用ルールを緩和し、宅内だけでなくインターネット越しでの番組配信にも対応させるもの。DTCP+対応機器は、デジタルチューナーを内蔵してはいけないことになっているので、現状ではBDレコや薄型テレビがDTCP+対応になることはない。
というわけで、パナソニックでは外付けのDTCP+アダプター(DY-RS10、実売価格1万5000円前後)を追加する形で外出先視聴を実現している。BDレコとDTCP+アダプターをUSB接続し、アダプター内蔵のSDメモリーカードに番組持ち出しをしておくと、SDメモリーカード内の番組をインターネット越しで外出先から視聴できるようになるわけだ。
結局のところ、番組持ち出しをすることになるので、保存先がDTCP+アダプターになるか、スマホの内蔵メモリーになるかの違いということにはなる。画質もビットレート1.5Mbps(640×360ドット)という、番組の持出し機能そのままの設定だ。
番組視聴のためにスマホの内蔵メモリーを圧迫しないのは便利だし、録画時に転送用番組を同時作成しておき、ワンタッチで転送できる「かんたん転送」を併用すれば転送の手間もかなり少ないので、利便性としてはかなり有効だろう。
現状、正式対応はiOSのみ
視聴には専用アプリが必要で、iOS用の「リモートビューアー」(無料)が用意されている。DTCP+アダプター側の設定(Wi-Fi接続と番組持ち出しのための準備)さえしておけば、スマホ側ではアプリをインストールするだけで、自動で機器を認識し、再生できる番組リストが表示されるので、面倒な設定もなく簡単に使える。
逆にいえば、簡単に使えるように汎用性を犠牲にした専用アプリ仕様というわけだ。このため、Android用の汎用アプリがないのが残念なところ。唯一、ARROWS NX(に搭載されているDiXiM)がDTCP+に対応するが、DIGAとの動作検証は行なわれていない。
ちなみに、ARROWS NXで一応試してみたのだが結果はNG。DTCP+機器として見えるのだが、録画番組の再生などは行なえなかった。
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