プリンストンのデジギア道 第15回
筆圧感知2048段階に対応! バッテリー駆動約100時間を実現!!
約1万円のままプロ並み仕様に進化したiPad用ペン「Jot Touch 4」
2013年06月25日 11時00分更新
ノートに書き込む感覚を再現する「パームリジェクション」機能
さて、新モデルの目玉機能のひとつ、パームリジェクション機能だが、正直に言って地味な機能だ。この機能があると劇的に絵がうまくなるというわけでもない。普通に絵を描くことができるだけである。
しかし、iPadで“普通”に絵を描けるということが、どれだけ素晴らしいことか! 従来までは、画面上に手が触れた途端「いま触れましたね、記録しておきますね」と言わんばかりに点や線が描画されてしまっていた。そのため手首から先を中空に浮かしながら描いたり、手袋をしながら描いてみたりと涙ぐましい努力をしてきたのである。
それが「Jot Touch 4」では、手を画面に付けても、画面は真っ白のまま。実際の紙に描くような感じで描くことができるのである。手を画面に付けることができればそれだけ安定するわけで、描かれた線も正確で繊細なものになる。要は思い通りの絵を描くことができるのだ。
また、見逃せないのはペン先のディスクだ。直径5㎜ほどの透明なディスク。このディスクがあるおかげでディスプレーに傷がつくこともなく、すいすい滑らかに描くことができるのだ。しかも、透明になっているので描きたいところに正確にペン先をあてることが可能。ペンの重さは25g。重すぎず軽すぎず手になじむ重さだ。グリップ部には2つのショートカットボタンが付いている。今回は、ペン先の太さを変える機能とひとつ前に戻る機能を割り当てたけれど、消しゴム機能など自分の使いやすい機能を割り当てて使うと良いだろう。
充電は強力マグネットでドッキング!
さて、あまりにサクサク描けるものだからつい面白がって描いていたらいつの間にか3時間も過ぎていた。しかし、焦ることはない。この「Jot Touch 4」はフル充電で約100時間も使うことができるのだ。電池残量を気にして描くことはない。
とはいえ、使ったあとにはやっぱり充電が必要。充電は付属のUSB接続の充電ドックを利用する。充電ドック側に強力なマグネットが内蔵され、本体をしっかりと固定するのだが……。これが結構な勢いでくっつく。ペンを近づけると、バチンッという音とともに充電ドックが合体するのだ。ちょうど時間もあるので、イラストにして描いてみた。
さて今回紹介した「Jot Touch 4」。書き味は抜群で、しかも使い勝手もじつに良い。以前、ペンタブレットで絵を描いたことがあるが、どうも使いづらくて、結局、途中で投げ出してしまったことがある。目の前の入力ボードで手を動かし、画面側に表示されるというのに慣れることができなかったのだ。本製品にはそういったストレスがまるでない。 本当の紙に描く気分で絵を描くことができる「Jot Touch 4」はイラストを趣味にしている人だけじゃなく、小生のようなライトなユーザーも楽しむことができる魔法のペンだ。
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