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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第302回

自由な角度で猫を撮れる「PowerShot N」の魅力

2013年05月03日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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いろんな体勢の猫を簡単に撮影できる

 自由な持ち方をできるので、撮りづらい場所でもなんとかなるのが良さ。

 夕方、フェンス奥の角地で寝てる猫を発見した。角地である。外から撮るにはフェンスが邪魔である。普通に撮ると手前にフェンスがかぶっちゃうか、横からの写真になっちゃって、睡眠姿がよくわからない。

 そこでPowerShot Nをさっきのように片手で持ち、下の隙間からちょっと腕をいれて撮ってみたのがこちら。

段ボールの上にうつぶせに寝転がって手を丸く縮めて寝てたハチワレ。寝姿が愛らしかったので、カメラを持った腕をフェンスの下にそっと入れて撮ってみた(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

段ボールの上にうつぶせに寝転がって手を丸く縮めて寝てたハチワレ。寝姿が愛らしかったので、カメラを持った腕をフェンスの下にそっと入れて撮ってみた(2013年4月 キヤノン PowerShot N)

 うつぶせになり、両腕を畳んでその上にあごをのっけて、いわゆる「ごめん寝」に近い可愛いポーズで寝てたのでありました。やっぱこれは撮りたくなるってもんでしょう。

 自由に持てるということは猫があまりに近距離にいて普通に構えては撮れない、という事態にも対応できるということでもある。

 実は、この原稿を書いてたらかふかが突然膝に乗ってきたのである。腿の上におさまると右手側に頭をあずけて、腕にこすりつける。撫でたり掻いたりしてほしいのである。

 右手でぼりぼりと掻いてやりながら撮ろうと思うと、左手しか空いてない。そこで左手にPowerShot Nを内側に向けて持ち、親指でシャッターを切るのだ。

膝猫を撮るときのPowershot Nの持ち方。左手でも右手でもこんな風に持てば近すぎて撮りづらい猫も大丈夫

膝猫を撮るときのPowerShot Nの持ち方。左手でも右手でもこんな風に持てば近すぎて撮りづらい猫も大丈夫

 ディスプレーの視野角は広くてかなり斜めでも見えるので、上に向けておけばだいたいの構図はわかる。問題はない。

 で、撮ったのがこちら。

最近、膝に乗りたがるようになったかふか。頭をこすりつけてきたのでボリボリとかいてやりつつ、動きを止めて撮影(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

最近、膝に乗りたがるようになったかふか。頭をこすりつけてきたのでボリボリとかいてやりつつ、動きを止めて撮影(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

 あまりにじっとしてないので右手でちょっとおさえてる感はあるけど、こんな風に膝猫の撮影もOK。

 気持ちよくなってくると、指がかっと開いて爪がにゅっと出てくるのが猫のサガ。よくこれで腿を引っかかれるのでした。

 爪を切ってあげればいいんだけど、なかなか切らせてくれないのです。

気持ちよくなって爪をにゅっと伸ばしたので爪をアップで撮ってみた。自分一人でこうやって撮れちゃうのはPowerShot Nならでは、な気がする(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

気持ちよくなって爪をにゅっと伸ばしたので爪をアップで撮ってみた。自分一人でこうやって撮れちゃうのはPowerShot Nならでは、な気がする(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

 つまるところ、PowerShot Nはこんな風に出会った猫をカジュアルに撮るのが楽しい非正統派カメラなのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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