基本性能が高くキビキビ動く
「dynabook R732」試用機の構成は、前述したがCPUがCore i7-3540Mで、ストレージは8GBのフラッシュメモリと1TBのHDDを組み合わせたハイブリッドドライブだ。OSはWindows 8 Proがインストールされている。この構成でベンチマークによる性能評価を行なった。
Windows 8の快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の一番低いサブスコアは「プライマリ ハードディスク」の値である「5.3」となった。これは通常のHDDを搭載しているマシンとしてはごく標準の数値だ。「グラフィックス」および「ゲーム用グラフィックス」の値はいずれも「6.5」となった。PU内蔵のグラフィックス機能であるIntel HD Graphics 4000としてはまずまずの結果というところだろう。「プロセッサ」の値は「7.3」、「メモリ」の値は「7.6」と高く、基本性能が充実していることがわかる。
PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 7」の結果が良好だが、3D性能を計測するベンチマーク「3DMark 11」はふるわない結果が出ている。グラフィックス機能的に3Dゲームなどには向かないマシンであるという結果が出ているが、それ以外の用途には何ら不足がないだろう。
バッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、4時間16分01秒使うことができた。非常に負荷の高い状況でこれだけ使えたというのは頼もしい。省電力設定を行なえば、かなりの長時間利用ができるはずだ。
全体的にキビキビとよく動いてくれるマシンで、13.3型のディスプレーはデスクでの据え置き利用には少々小さめではあるが、シンプルな業務では十分使えるだろう。HDMI端子とVGA端子を搭載しているため外部ディスプレーに出力すれば十分オフィスなどでの利用にも耐えられるはずだ。
「dynabook R732」はHDDを搭載したことで1.47kgとSSD搭載モデルに比べて900gほど重くはなっているが、持ち歩きに苦労するほどではない。WiMAXを搭載していることで、どこでもブロードバンドが使えるという安心感もある。出張がひんぱんな場合や、本社と支社を行き来するような仕事など出先でもメインマシンなみの力を持つマシンが欲しいという人には、非常に扱いやすいマシンとなっている。
dynabook R732の主なスペック | |
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CPU | Core i7-3540M(3.0GHz) |
メモリ | 8GB、16GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) |
ストレージ | 1TB HDD |
光学式ドライブ | ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能対応) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)、WiMAX、インテル ワイヤレス・ディスプレイ |
インターフェイス | USB 3.0端子×2、eSATA/USB2.0コンボ端子×1、HDMI端子×1、VGA端子×1 |
カードスロット | SDカードスロット |
本体サイズ/重量 | 幅316.0×奥行き227.0×高さ18.3-26.6mm/約1.47kg |
OS | Windows 8 Pro |