拡張デバイスに感じる“ThinkPad哲学”
時代が経っても、ThinkPad Tablet 2には歴史ある“ThinkPad哲学”が生きているようだ。ThinkPad Tablet 2も別売のポートリプリケーター機能と充電スタンド機能の両方を提供する「ThinkPad Tablet 2ドック」を併用することで、多くの入出力機器をデスクトップ環境で拡張できる“画面タッチ機能のあるWindows 8デスクトップPC”に変身させることができる。
ThinkPad Tablet 2ドックでは、USB 2.0ポート×2、 HDMI端子×1、 イーサネット(10/100Base-TX)×1、 ステレオ出力×1、マイクロフォン入力×1、ACアダプター入力端子がサポートされる。ThinkPad Tablet 2ドックを別売のBluetoothキーボードと併用することで、ディスプレーとキーボードの分離型のThinkPadのように、ユーザー好みの自由な配置で操作することも可能だ。
ThinkPad Tablet 2ドックがタブレットをデスクトップPCの様に拡張性を確保しながら、オフィスや自宅での使い勝手を加速するオプションなら、Bluetoothキーボードはモバイル環境でのタブレットの入力生産性を向上させるオプションだ。
購入後、一旦ペアリングが確立すると、以降は使いたいときに、キーボード左上に位置するスライドスイッチをオンするだけで、いつでも外付けキーボードとして即座に機能する。
専用のコネクターを介したドッキング型のキーボードとは異なり、単にキーボード上部にあるスタンドを手で引き起こし、その前にある溝にタブレットを置いて、スタンドにもたせ掛けて使用する極めてシンプルな構造だ。
充電コネクターやロック機構を使用したドッキングの仕組みではないので、モバイル環境と言えども、膝上ではなく、ホテルやカフェなどのテーブル上で使うことが前提だ。シンプルゆえ、重量も軽く、その割り切り方には好感が持てる。
“トラックポイントもどき”の操作感は!?
期待の“トラックポイントもどき”だが、長年、スティック型トラックポイントに慣れ親しんだ筆者には、たとえ光学式でも「もどき」の方が、トラックパッドやタッチパッド方式よりも100倍フレンドリーだった。光学式のトラックポイントを触り始めて2週間ほど経過したが、100%スティック型と同じとはいかないまでも、Surface RTのタッチパッドを使っていた頃に比べて圧倒的な生産性向上だと自分では思っている。
出張先や出先で、テーブルや机が確保できる環境であれば、キーボードと組み合わせて、モバイルパソコンの様に使い、オン・ザ・ウェイであれば、iPadやSurface RTよりも100g軽いThinkPad Tablet 2だけを取り出して活用している。
ホテルやファミレスで落ち着いて原稿を書いたり、ウェブで調査を行なうときには、ThinkPad Tablet 2を縦位置でキーボードに取り付けて使用すると極めて快適だ。
出張先でプレゼンテーションがある場合は、ThinkPad Tablet 2のドックコネクターに接続する極めて小さくて実測たった28gの「ThinkPad Tablet 2 VGA Adapter」が快適だ。
タブレット&キーボードで1kg切を実現
Windows 8を搭載したThinkPad Tablet 2は、従来のWindowsアプリの実行を実現しつつ、タブレット本体では実測555gという、iPadやSurface RTより100gの軽量化を実現している。また、ともすれば、エンジニアが電気的、機構的に凝ってしまいそうな外付けのBluetoothキーボードも単なる入力機器とスタンドとしての役目に限定し、実測360gという軽量化を実現している。
ThinkPad Tablet 2とBluetoothキーボードの両方を持って移動しても、その総重量は915g(実測)と1kgを大きく切っている。これは、Windows 8搭載のモバイルPCとしてはNECの「LaVie Z」の875gに迫る超軽量級だ。
筆者は、普段、ThinkPad Tablet 2だけをTYVEK紙製のクッションケースに入れてたったの600gで活用している。超軽量クラスのWindows 8モバイルPCを検討中なら、ThinkPad Tablet 2は一番最初に候補に入れるべきクライアントかもしれない。今は、安定した供給が急務だろう。
今回の衝動買い
アイテム:ThinkPad Tablet 2(スタイラス・ペン搭載モデル)
価格:レノボ・ショッピングにて7万4550円※
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
※参考価格。現在、Lenovoの直販サイトでは好評につき出荷が追いつかない様で受注は停止中
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