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進化が止まらない!AWSの最新動向 第14回

テラバイトあたり年間1000ドル以下で利用できる

ペタバイトクラスのDWHを実現する「Amazon Redshift」開始

2013年02月18日 08時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 2月15日、Amazon Web Services, Inc.は、ペタバイトクラスのデータウェアハウス(DWH)をクラウド上から利用できる「Amazon Redshift」の提供開始を発表した。

 Amazon Redshiftは、2012年11月に「re:Inventカンファレンス」で発表。その後限定公開され、ソーシャル、ゲーム、モバイル、広告、製造、ヘルスケア、Eコマース、金融サービスなど幅広い業界のユーザーが利用したという。

 Amazon Redshiftクラスターでは、数百ギガバイトからペタバイト超のデータセットで高いクエリ性能を実現するため、列指向データストレージ、データ圧縮、高性能I/Oやネットワーク、超並列処理などの技術を導入している。AWS Management Consoleからのクリックで起動。また、ストレージ容量のプロビジョニングやクラスターの監視やバックアップ、パッチの適用、アップグレードまで運用作業を管理可能になっている。

 クラスターのプロビジョニング時に選べるノードタイプは、2TBの圧縮ストレージを備えた「エクストララージノード(XL)」と、16 TBの圧縮ストレージを備えた「エイトエクストララージノード(8XL)」の2種類。クラスターをXLノード 1個から始めて、100ノードのエイトエクストララージクラスターにスケールアップできる。XLクラスターには 1~32個のノード、8XLクラスターには 2~100 個のノードを含めることが可能になる。

 利用時間と容量に応じたオンデマンド料金の最低価格は、2テラバイトのデータウェアハウスで1時間あたり0.85 USD。リザーブドインスタンス料金では1時間あたり実質0.228 USDになり、テラバイトあたり年間1000ドル以下で利用できるという。

 現在米国東部リージョンで利用可能であり、今後数か月以内にAWSの他のリージョンでも利用できるようになる予定。

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