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進化が止まらない!AWSの最新動向 第8回

AWS Elastic Beanstalkで.NETをサポート

Windows開発者に朗報!AmazonでSQL Serverが使える

2012年05月10日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 5月9日、Amazon Web Services(以下、AWS)はWindows開発者向けのマネージドサービスをグローバルで発表した。Amazon Relational Database Services (Amazon RDSを Microsoft SQL Serverに対応させたほか、AWS Elastic Beanstalkで.NET フレームワークのサポートを開始した。いずれも東京リージョンで利用可能。

 Amazon RDSは、RDBインストールやパッチ、モニタリング、ディザスタリカバリのためのバックアップのデータベース設定作業のほか、スケール調整などをAWSで行なうクラウド型サービス。MySQLやOracle DBをサポートしており、今回新たにSQL Server 2008 R2に対応した。ユーザーは使い慣れたマイクロソフトの開発ツールを利用でき、ASP.NETアプリケーションのデプロイが可能になる。SQL ServerのExpressエディション、Webエディション、Standardエディション、Enterpriseエディションをサポート。今年後半にSQL Server 2012のサポートを追加する予定となっている。

 新規にAWSを利用するユーザーは、無料使用枠でAmazon RDS for SQL Serverを使用できる。SQL Server Express版をAmazon RDSのマイクロインスタンス上で1ヶ月あたり750時間、DBストレージ20GB、1ヶ月あたり1千万回のI/Oリクエストを利用できる。無料使用枠の後は、2つのライセンスモデルが用意されている。「ライセンス込み」のモデルでは、SQL Serverソフトウェア、ハードウェア、Amazon RDSの管理機能を含め、1時間あたり0.035ドルから利用できる。また、「マイクロソフト ライセンス モビリティ」プログラムは、SQL Serverライセンスをすでに持っているユーザー向けで、Amazon RDS上でSQLサーバーの展開ができる。マイクロソフト ソフトウェア アシュアランス契約によるマイクロソフト ボリューム ライセンスのSQL Serverライセンスを持っているユーザーにも適用される。

 また、いわゆるPaaS(Platform as a Service)であるAWS Elastic Beanstalkでは.NETアプリケーションのサポートも開始した。IIS 7.5ソフトウェアスタックを用いており、開発者は.NETアプリケーションをアップロードするだけで、Elastic Beanstalkが自動的に容量のプロビジョニング、ロードバランシング、自動スケール調整 、およびモニタリングといったデプロイ作業を実行する。AWSのリソース料金のみで利用でき、追加料金は不要となる。

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