このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

International CES 2013レポート 第5回

新旧交代のクアルコム基調講演で新Snapdragonが発表

2013年01月08日 20時29分更新

文● 小林哲雄

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

クアルコムの基調講演で……
MSのバルマー氏が登場!?

ゲストで登場したスティーブ・バルマー氏(左)。スクリーンにMicrosoftロゴが出ていたので予感はしていたが、ある意味新旧交代を象徴するようにも見える

 話は前後するが、Snapdragon 800/600の紹介の前にクアルコムの製品を採用しているOEMパートナーの代表として、ハイテンションな声とともに登場したのが、これまでプレキーノートを担当していたマイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏だ。かつての主役が新たな主役の応援に現われるという、なんとも言い様のない不思議な状況である。

 バルマー氏は、Windows RTタブレットやWindows Phone 8のスマートフォンにもクアルコムのCPUが採用されていることを、デモ機を例に説明。さらにノキアとHTCのWindows Phone 8機にも、クアルコムCPUが採用されているとして、その性能をアピールしていた。ちなみに、ジェイコブス氏が「来場者の椅子の下に(Windows Phone 8端末が)置いてある」とジョークを飛ばしていたが※1、後日CES来場者から抽選で、100名にHTCのWindows Phone 8スマートフォン「HTC 8X」が当たるらしい。
※1 2012年のCES記者説明会で、インテルが椅子の下にUltrabookを貼り付けておき、来場者に当たったという事例をネタにした業界ジョーク。

バルマー氏はWindows RT製品には、クアルコム(を初めとするARM)製品が広く使われており、使いやすさとOffice 2013入りをアピール。ジェイコブス氏を食いかねない勢いでまくしたてる

日本ではまだ登場していないWindows Phone 8にも、クアルコムのSoCが使われていて性能が高いとバルマー氏はアピール

 その他にも、画面表示のUHD対応に絡めてか、映画監督のギレルモ・デル・トロ氏と女優のアリス・イヴ氏が登壇。タブレットを使ったサービスや製品に絡めてストックカーレース「Nascar」の2012年チャンピンや、セサミストリートのビッグバードなど多彩なゲストを起用し、トリには人気バンド「Maroon 5」が登場して締めくくるという、かなり賑やかな基調講演であった。

タブレットを使う子供向けのセサミストリートアプリの紹介に来た「ビックバード」(左)。家の中から指定された文字をカメラで撮影して、合っていると褒められるというもの

こちらは女優のアリス・イブ氏(左)。新作映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の宣伝の一環と思しき「ヴァルカン人のあいさつ」を右手でしている

トリはMaroon 5。そういえば2008年のゲイツ氏のプレキーノートには、ギタリストのスラッシュが音楽ゲーム「ギターヒーロー」での対決に、ゲイツ氏の代理として登場したなんてこともあった。こうしたショーアップも、プレキーノートの楽しみである

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン