コンシューマー向け電化製品の見本市であるInternational CESでは、PCに集まる注目は率直に言って低い。特に、かつてのようにインテルがCESシーズンに合わせて新CPUを発表し、搭載製品が多数陳列されるようなこともなくなってからは、魅力的なPC新製品が多数並ぶような光景もなくなった。
ちなみに、PCを食う勢いで広がっているタブレットも、実は出展が少ない(関連製品は膨大にあるが)。アップルのiPadやグーグルのNexusシリーズ、AmazonのKindleシリーズといった米国での有力タブレットはいずれも、CESに合わせて新製品を発表するというスタイルはとっていないからだ。
そうは言っても、CESに合わせてPC新製品を発表したり、参考出品として将来製品を披露するPCメーカーは、まだ少なくない。CES 2013のまとめとなるこの記事では、CES会場や関連イベントで見かけた日本未発表の新PCをご紹介しよう。
レノボの提案する「テーブルPC」
IdeaCentre Horizon
CES期間中に披露された新PCの中でも、最も突飛な製品と言えば、レノボの発表した「IdeaCentre Horizon」だろう。本体そのものは、背面に折りたためるスタンドが付いた27インチディスプレー搭載一体型PCだが、専用オプションの「Mainstream Table」を組み合わせると、今までにないPCとなる。
腰くらいの高さのMainstream TableにHorizonを取り付けると、写真のようにディスプレーを真上に向けた状態で使え、複数人で取り囲んで見下ろすような形でPCを使える。レノボではこれを「テーブルPC」と呼び、新しいカテゴリーの製品と位置付けている。Mainstream TableとHorizon本体の取付方法は写真のテーブル型だけでなく、通常の一体型PCスタイルのまま、キャスター付きスタンドに設置することも可能だ。
テーブルPC構想に対するレノボの本気度を示すのが、用意された専用アプリの数々だ。タッチ操作のアプリだけならWindows 8とストアアプリでもいいが、見下ろして複数人で使うテーブルPCのコンセプトを考えると物足りない。見下ろすということは、画面の上側や側面側からも適切に操作できる必要があるからだ。
そこでレノボでは、「Aura」と称する専用GUIを用意。見下ろし体勢で写真や音楽、ビデオといったコンテンツを一覧、表示したり、専用ゲームアプリを楽しめるようになっている。
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