Snapdragon 800/600/400/200は
年内に出荷予定
International CESの開催前日夜に開かれ、CESのオープニングを飾る基調講演「プレキーノート」は、今年初めてクアルコム会長兼CEOのポール・ジェイコブス氏が担当した。昨年まではマイクロソフト会長が担当していたプレキーノートだが、マイクロソフトのCES撤退により、新たな顔となったのがクアルコムというわけだ。
ジェイコブズ氏は、今やスマートフォンに欠かせないSoCである「Snapdragon」シリーズの一新を発表。プレミアムスマートフォンやスマートテレビ、タブレットをターゲットにする「Snapdragon 800」。中上級スマートフォンをターゲットにする「Snapdragon 600」を年内に出荷するという(関連記事)。
Snapdragon 800は、現行製品の「Snapdragon S4 Pro」比で75%の性能向上と、「28nm High Performance for mobile」(HPm)プロセスで製造することによる、低消費電力を実現する。
CPUコアは新設計の「Krait 400」と呼ばれるもので、クロックは最高2.3GHzの4コア。GPUは「Adreno 330」になり、現行の「Adreno 320」の2倍の性能を実現するという。
対応するメモリーは、LP-DDR3の800MHz駆動で、メモリーバンド幅は12.8Gbpsとなる。4G LTEは最高150MbpsとなるLTE Category 4までをサポート。さらに無線LAN規格としてIEEE 802.11acもサポートする。さらに画面の出力解像度は、2560×2048ドット(UHD)まで対応している。Snapdragon 800を搭載する製品は、今年中に登場するという。
一方のSnapdragon 600は、Snapdragon S4 Pro比で40%の性能向上を実現。CPUは「Krait 300」(最高クロック1.9GHz)、GPUは「Adreno 320」を搭載。対応メモリーLP-DDR3となっている。こちらはすでにサンプル出荷が始まっており、2013年第2四半期には製品が出荷されるという。
なお講演中では触れられていなかったが、さらに下位に当たる「Snapdragon 400」「Snapdragon 200」も予定されている。こちらは普及帯およびエントリ製品に使われる。
この連載の記事
-
第12回
PC
日本投入はあるか? CESで見た国内未発表PCをチェック -
第11回
PC
CESの併設イベントで見かけたヘンなデジタルガジェット -
第10回
PC
SHIELDはNVIDIAが直販! Tegra 4の性能はどれくらい? -
第9回
PC
2013年、怒濤のごとき4Kテレビの大波がやってくるのか? -
第8回
デジタル
CESで話題のThinkPad HelixとLT1423pの魅力をチェック -
第7回
PC
電子書籍端末だけじゃない!? 驚きの電子ペーパー活用法 -
第6回
デジタル
日本でも売って! カッコイイ一体型などHPの新製品を見た -
第4回
PC
5インチフルHD液晶搭載で防水対応の「Xperia Z」が登場! -
第3回
PC
インテル、4コアAtom「Bay Trail」や7WのIvy Bridgeを発表 -
第2回
PC
Tegra 4や携帯ゲーム機の発表で大きな話題を呼ぶNVIDIA - この連載の一覧へ