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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第108回

DSD形式のネイティブ再生ができるDS-DAC-10の開発者インタビュー

楽器メーカーが「PCで最高の音を聴ける」作品を作ったわけ

2012年12月08日 12時00分更新

文● 四本淑三

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DSD形式のネイティブ再生ができる
「DS-DAC-10」がKORGから登場!

 PCオーディオの流行で注目されているのがハイレゾ音源。特にいま熱いのがDSD形式だ。DSD形式をパソコンから再生できる、いわゆるネイティブ再生に対応したUSBオーディオインターフェースが、TEAC、RATOC、Nmodeなどからここ数ヵ月のうちに立て続けに発表された。

 中でもKORGの「DS-DAC-10」は、予想を超えるヒットになった。今年10月末に1000台の限定生産を行うと発表されたが、実売49800円という安さからか予約が殺到し、11月中旬の発売直後には完売。そこで急遽、増産が決定したものの部品の調達など準備が間に合わず、いま予約しても引渡しは来年2月以降になるという。

コンパクトなサイズで、シンプルなデザインのDS-DAC-10

 そしてMac OS XではDSDのネイティブ再生はできなかったが、これも対応に向けてドライバーの開発をはじめることが発表された。一部マニア向けの製品として少量販売するつもりが、市場はもっと大きかったのである。

 それにしても、この時期になぜDSDが人気なのか。

 DSDは“CDに替わる次世代オーディオ”と期待されたSACD(スーパーオーディオCD)に使われている記録形式だ。当然CDよりも音の再現性に優れているわけだが、SACD自体にはまったく人気がなく、今のところCDに替わる気配はない。

 SACDがはやらなかった理由として「そこまでの高音質は一般に必要とされないから」という見方があり、その通りと思うところもある。しかし、SACDはPCのドライブで再生できなければ、リッピングも許されない※1。つまりはCCCDのような器が受け入れられなかった面もあるのではないか。

※1 現在売られているHybrid SACDは、SACDにCD面を持たせたもので、リッピングできるのはCD面だけ。

 実際、DSD対応のUSBインターフェースの人気は、もっといい音をPCで聴きたいというニーズの現れである。音楽はMP3でも十分楽しめる反面、もっといい音を目指そうとすると、それを入れる器がなかった。でも、PCだったらハイレゾ音源が再生できる。それがPCオーディオが流行る理由でもある。

 そこで予想外のヒットになったこの製品の開発チームに、DS-DAC-10の企画開発の経緯を聞いてきた。

 今回お話をうかがったのは、株式会社コルグの永木道子さん(開発担当グループ マネージャー)、石井紀義さん(開発担当)、坂巻匡彦さん(企画担当)の3人 である。

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