俺の中二病魂が覚醒するッッ!!
Mad Catz「Cyborg R.A.T.5」
実売価格:6980円前後
製品情報
アーケードコントローラーなどで有名な「Mad Catz」のブランド「Cyborg」シリーズの最新作「R.A.T.5」だ。底面を貫く剛性感タップリのアルミシャーシや上下を貫通する大型ホイール、そして伸縮可能なパームレスト部分など、既存のR.A.T.シリーズのデザインをそのまま継承。ゲーマーならこのメカっぽいデザインに己の中に秘めた“中二病魂”を激しく刺激されないはずがない!
ちょっと注意したいのはワイヤードマウスにしては第一印象が“重い!”という点だろう。アルミ製のフレームやホイール軸のおかげで、本製品の重量は約155g。少しの手ブレではポインターが動かない点はいいが、マウスをガンガン振りながら操作する人だと少々疲れるかもしれない。もっと重いのが好みの場合は本体後部のネジを外し、最大30gのオモリを追加できるが、まったく装着しなくても軽くて困るということはないはずだ。
デザインはゴツいが、持った感じは存外にフィット感が高いのもこの製品の特徴。重みに慣れてしまえば操作も結構心地いい。パームレスト(マウス後部)は展開式になっており、短く畳めばつまみ持ち、長く伸ばせばかぶせ持ちに対応できるようになっている。
また、ボディ中央は横方向に動くホイールが設置されているが、これがなかなか使い勝手がいい。デフォルトだと特に機能はないが、ゲーム中の武器チェンジなどに割り当てるとかなり使えるようになる。
マウス本体に重さがあるおかげで、動きはスピードよりも精度重視といった感じになる。「Sensei」のようなアシスト機能はほとんど搭載していないが、スパッと思った所で「止められる」感じだ。
ちなみに、本製品の上位版「R.A.T.7」がタテとヨコの加速度検知に別々なレーザーセンサーを使い6400dpiの分解能を誇るのに対し、本製品は単一レーザー5600dpiまでとなっている。だが、よほどハイセンシ好きでない限りはこの差は問題にならないだろう。
設定ツールはこれまたSFっぽい印象だが、できること自体はさほど多くない。タテとヨコでdpiを変更したり、ボタンにキーストロークを割り振ったりなど、一通りの機能は備えている。スナイパーボタンを押した時のdpiも細かく調整できるが、手の大きめな筆者でもちょっと押しにくい場所にあるため、あまり使うことはなさそうだ。
アクの強いデザインと重量感のあるボディをどう評価するかが鍵になるが、速度より正確さを重視するゲーマーにはいい選択といえる。最大の難点は酷使すると手垢がパネルの隙間に入って汚くなりそうな点だと思うが、その辺は愛情と気合いでなんとかしたいものだ。
※訂正:メーカーから情報に誤りがあり、製品スペックの一部に誤りがありましたので、記事を訂正しました。(2012年11月8日)
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