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ニューヨークではWindows 8とSurfaceのお披露目イベント開催

2012年10月27日 01時00分更新

文● 塩田紳二

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新年のカウントダウン映像などで有名な、ニューヨークはマンハッタン島のタイムズスクエア。ニューヨークの中心ともいえる場所で、ここにある広告ディスプレーのほとんどが、25日深夜にはWindows 8に切り替わった

 10月26日は、世界中でWindows 8の提供開始日(GA、General Availability)となった。GAはWindowsのパッケージ販売や、プリインストール製品の販売が開始される日のこと。いわゆる「発売日」だ。時差の関係で、日本ではすでに販売が開始されているが、マイクロソフトのホームグラウンドである米国でも、前日の25日(現地時間)には出荷開始イベントや深夜販売が行なわれた。

イベント会場となった「Pier 57」。埠頭に立つ倉庫のような広大な建物だ

 米国ニューヨークでは、マイクロソフトが臨時のMicrosoftストア「ホリデーストア」を2店、マンハッタン島内に開設。報道関係者向けのイベントも行なわれた。イベントはWindows 8とWindows RTタブレット「Surface」の2本立て。ただし新規の情報はなく、これまで言われてきたことが繰り返されただけだった。

Windowsの開発責任者であるシノフスキー氏

 イベント冒頭で登場した、Windows 8の開発責任者であるWindows&Windows Live担当副社長のスティーブン・シノフスキー氏は、Windows 8がこれまでのWindowsのリリースの中で最高のものだと述べる。シノフスキー氏はWindows 95とWindows 8を比較し、これまでのWindowsの進歩を総括。Windows 8はWindowsを、「チップセットから体験まで『再創造』した」ものであり、その再創造により、これまでになかった最高のPCを作ることができるようになった、とシノフスキー氏は述べた。

Windows 95(左)とWindows 8を比較だが、少々首を傾げる点も。Windows 95当時は、電子メールもスマートフォンもなかったというのは、「Windows自身が対応していなかった」という点では間違いではないが、少なくともインターネットはあった。SMSやデジタルカメラについては、アメリカはデジカメや携帯電話の「後進国」なので、知らなかったのは無理もないが……

 Windowsは、Windows Vistaで初めてモバイルPCを意識して作られたが、消費電力低減や小型のハードウェアに対する取り組みは遅れていた。Windows 8では、バッテリー寿命やタブレットへの対応など、さまざまな面での改良があり、これを元にすることで、これまでになかった形状やスタイル、使い方のPCを作ることが可能になった……というわけだ。

1000を超えるWindows 8対応のさまざまなPCが登場する

デモではWindows 8をベースにした「Windows Phone 8」のスマートフォンもちら見せ

CEOのスティーブ・バルマー氏は最後に登場。お馴染みの「Windows! Windows! Windows!」は今回はナシ

 イベントの最後には、マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が登場。今回は口調も落ち着いたもので、イベントの基調講演などで彼がよくやる「Windows! Windows! Windows!」の「3回繰り返し」もなかった。それでも「今日はエキサイティングな日である」として、シノフスキー氏と同様に、これまでで最高のPCが登場するとして、タブレットやARMプロセッサー対応など、Windows 8によって可能になるさまざまな製品の可能性に期待を示した。

 またWindows 8には、「マイクロソフトのすべてが入っている」とバルマー氏は述べた。これは、Windows RT版のOffice、「Bing」や「SkyDrive」、「Outlook.com」などマイクロソフトの各種サービスのアプリ、Xbox系のサービス(Music、Video、Games)などを指している。Windows 8には、これまでのマイクロソフトの集大成的な部分があるというわけだ。

Windows 8にはマイクロソフトのすべてが入っているという

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